パン屋文六の思案

  • 2014.04.15 Tuesday
  • 15:08




東京オリンピックもいいけど
こんないい建物は残しておいてー!


2015年春に取り壊しが決まっている
青山こどもの城と円形劇場。



東京に住んでいた頃、
ママ友も殆どおらず単身行動が好きだった私が
赤ちゃんだった息子と何度も遊びに来た
我らの通称「たいよう公園」。


岡本太郎の太陽のオブジェが目印!!







先週末はこの思い出の城の中にある青山円形劇場で
家族3人でナイロン100℃の
『パン屋文六の思案』というお芝居を観ました。


ステージをぐるり360度客席が囲む小さな円形劇場は
観客と役者の距離がものすごく近いので、
緊張感と一体感が芝居の密度をより濃いものにしてくれるのです。





お芝居は大正から昭和初期に活躍した岸田國士の戯曲を元に。
台詞回しや時代設定は古風なものでしたが
演出は思いきり現代風でした。





ダンスの振り付けがイデビアン・クルーの井出茂太で
和装のスタイリングは
アンティーク着物ブームの立役者である豆千代さん。



でも人間の愚かさや可笑しさ、可愛らしさは
昔とちっとも変わらないと思わされる戯曲自体の普遍性と、
音楽、衣装、ダンスを含めた斬新な演出との合わせ技を楽しめる舞台でした。







観客に配られたニオイシート。

こするとカレーや海の香りなどがするのですが
匂いはもちろんお話にリンクしています。

役者から「こすってください」の指示が出ると
観客がいっせいに匂いを嗅ぎ出すのが
面白かったです。






出演女優のひとり、着物の似合う緒川たまきさん。
ダ・イ・ス・キ!

あまりに人間離れした美しさで、
目の前からフッと儚く消えてしまう幽霊のようでした。




東京滞在記…つづくのだ!


OKHOTSK 〜終わりの楽園

  • 2013.03.15 Friday
  • 17:55







作・演出 沢則行さんによるフィギュアアート×能舞台
《OKHOTSK 〜終わりの楽園》を観ました。


フィギュアシアターは
人形劇の本拠地チェコで生まれた演出方法。
多くの日本人が幼い頃から慣れ親しんできた人形劇では
人間は黒子としてしか存在しないのですが、

フィギュアシアターでは人形と人形劇師が同じ舞台に立ち、
時には人間が演技をしたり
人形の心情を代弁する動きをするのです。


もうだいぶ前になりますが
東京で初めて沢さんの舞台を観た時、
その自由で大人っぽく洒落た舞台に驚かされたものです。


今回観た演目は故郷・北海道のために書き下ろした作品で、
遠い昔北海道にいたと伝えられる《オホーツク人》の哀しい物語です。


フィギュアシアターを能舞台で、という斬新な試みは
意外なほどしっくりくるものでした。

オホーツクの荒涼とした海原の映像や
冷たい海風がこちら側に流れてくる様子が脳内に浮かび、
狩猟や戦の雄々しさや人を恋しく思う気持ちが
ダイレクトに伝わってきました。

そしてコレギウム サッポロによるバロック音楽の演奏曲も
不思議な郷愁と悲しみを誘うものでした。


人形劇師の沢さんはチェコを拠点として世界中で活躍されており、
国際的な賞もたくさん受賞されています。
そして人形劇の勉強のため1991年に渡仏されるまでは
私の高校の美術の先生であった方です。


私はあまり勉強はしない高校生でしたが、
教科書には載っていないようなユニークな課題を出し
それを好きなようにやらせてくれ、
大げさなまでに高く評価してくれた先生の美術の時間は
とても楽しかったのを覚えています。


学生時代にムーミンの線描画に憧れ
フィンランドを貧乏旅行した時の話や
その頃作っていた人形を見せてくれた時のこと、
舞台を観ながらいろいろな記憶が蘇りました。


先生の人形は、私が今まで見たことのある
可愛らしい人形とは全く違っていて、
美しいのだけどどこか怖くて魂が込められているものに感じました。


ただかわいくて綺麗なものにはあまり魅力を感じなくなり、
毒や哀しみのようなものが裏に潜む作品に惹かれるようになったのは
先生の人形がきっかけかもしれません。


チェコに住まわれても時々日本に帰ってきて
こうして素晴らしい新作を生み出し感動させてくれる沢先生の
「創造への情熱」に触れることができ

私も好きなことは長く長く続けていこうと
とても勇気づけられました。



黒い十人の女

  • 2011.06.17 Friday
  • 00:00

和田 夏十 オリジナル脚本
ケラリーノ・サンドロヴィッチ
上演台本 演出
ナイロン100℃ 36th session
「黒い十人の女」 青山円形劇場




1961年に制作された
市川崑監督の映画「黒い十人の女」。
今見ても めちゃくちゃ
スタイリッシュなモノクロ映画が
ケラの演出で舞台化されることを
去年から楽しみにしていました。

女房がありながら 愛人が9人。
女たちの間をふわりふわりと渡りあるく
テレビ局プロデューサーの 風 松吉。
はじめは男を取りあっていた女たちが
妻の一声で集結し、風を殺す計画を
企てる…

10人の女たちの個性のぶつかり合いは
至近距離で見ていたせいもあり
迫力満点。
サスペンス的な展開を見せる後半、
とくに 女たちに監禁された風が
精神のバランスを崩し半狂乱になるシーンには
鳥肌が立ちました。

普段は どう見ても
モテ男には見えない俳優 みのすけ ですが
(しかもふざけた遺影風…)

さすが上手い役者は違う。
舞台では 不思議なフェロモンを
撒き散らし
「私にか見せないのねこの笑顔を」と
女が勘違いを起こすような表情を
見せるのです。

真ん中に舞台があり
それを囲むように360度ぐるりと
観客席が設けられている 円形劇場。
手を伸ばせば手が届く距離での演技は
役者の力量がはっきりと分かるもの。

みのすけ氏は勿論、
今回もナイロン100℃の女優陣の
演技力の確かさや
生の舞台から感じる「気」を
充分感じる あっという間の3時間でした。

ケラ次回作は

古田新太 八嶋智人 大倉孝二 犬山イヌ子ら
出演による ナンセンスコメディー
「奥様お尻をどうぞ」です〜!

東京公演では学割チケットも発売されるとか。
学生さんは アルバイトじゃんじゃんして
若いうちにいい芝居をいっぱい観たらいいさ。
ホントに。





プーク人形劇場

  • 2011.02.28 Monday
  • 18:20
IMG_3066.jpg

このかわいらしいビルは
新宿に生まれて今年で
40歳になる「プーク人形劇場」。

2週間前のことですが
赤ちゃんや小さな子どもに混じって人形劇を観ました。

演目はみんな知ってる日本のお話
「ねずみくんのチョッキ」と
ブルガリアのお話
「うさぎの学校」の2本。

「ねずみくんのチョッキ」では
どんどん伸びていくチョッキを見た子どもたち
「あーのびちゃうよー!」とか
「ぞうさん、だめだよ!」とか
大声で舞台にツッコミし放題。
(そう、ドリフの舞台における小学生と同じノリ)

生の舞台の良さは充分承知している私も久々に
「このライブ感が最高だわ!」と
子ども達の純粋な反応が
おかしくて、たまらなくかわいかった。

また劇団員が観客を楽しませることに徹していて
例えば
蜂の人形を子ども達に持たせて
悪役のキツネをやっつけさせる
などの演出もありました。

「うさぎの学校」のラストシーンでは
舞台に大きなメリーゴーランドが突如現れ
うさぎ達がクルクルクルクル
うふふ あはは と幸せそうに回るのです。

ピンクや黄色の照明があたる
ファンタジックなメリーゴーランドを見ていると
これは白昼夢?はたまた ここは桃源郷かしらん?と
感動で涙が出てきました。

札幌の中の島にも「こぐま座」という
顔のついたお家の形の人形劇場がありますね。
ここで人形劇をたくさん観て育った私は
プーク人形劇場にも同じような温かいものを感じました。










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