パーラーとビーズの付け襟/東京記2

  • 2019.07.21 Sunday
  • 23:43







宿泊した青山の小さなホテル。
私の部屋の壁紙はラブリーなバラ柄でした。




この壁紙、よーく見ると白いネコがいます。
マグカップにもネコがついていたり。
この日は不在でしたがフロントには本物のネコが
支配人として鎮座している時もあるそうで、
猫好きの女性に人気があるホテルなのでした。




渋谷駅も表参道駅も歩いて10分以内でいける便利な場所にあり
朝ごはんも美味しかったし、再訪もありだなと思えるホテルでした。




さて二日目の朝は渋谷で拾った財布を届けるために交番に寄ったあと、
国立新美術館に行って「クリスチャン・ボルタンスキー」の展覧会を鑑賞しました。




ボルタンスキーはフランスの現代アート作家。
展覧会を観るのは初めてでしたが、すごく好きな世界でした。





何十枚もの死んだ人のモノクロ写真が天井からぶら下がって
揺れていて、、 この白いカーテンの向こうはたぶん黄泉の国なのでしょう。




ライトを使った祭壇のようなものもあったり。

ものすごく乱暴な表現をすると
「めっちゃハイセンスでアーティスティックなお化け屋敷」のよう。
生と死、現世と来世の間を浮遊してきたような感覚になりました。






昼からは浅草方面に移動。

スカイツリーが真正面に見えますが
空は梅雨の時期の東京らしく重い雲が立ち込めていました。





ヴィンテージ生地やテープなど手芸用品を扱う「緑園」さんに友人と一緒に初in。

いつもはオンラインショップを利用しているのですが
実店舗に来るのははじめて。

東欧の生地やリボン、ビニールのお人形や絵本。
古くてチャーミングなものが溢れる店内と、初めて会えた店長さんに
ワクワクしっぱなしでした。






押上にある伝説のカフェ、「吾妻橋パーラー」にて
冷たいビールを飲みながらひと休み。

このお店、人情味溢れるマダムと
まるで50年代の映画「アメリカングラフティ」から飛び出してきたような
カラフルスイートな内装に惹かれ訪れる女子が引きも切らないお店。

それだけじゃなく、
地元のおじいちゃん、おばあちゃんにも
しっかり愛されてるところがいいんだよね。




パーラーではちょっとだけ古着や雑貨も販売していたのですが
ビーズがいっぱい縫い付けられた付け襟を見つけたので買いました。

こんな襟がついたカーディガン、
サザエさんのタイコさんが着ていそうだ。(ザ・昭和な雰囲気)

お値段なんと650円。
ワンピースやTシャツにつけてたくさん使おう。

とっても良い買い物をしました。



キネマと恋人/東京記1

  • 2019.07.14 Sunday
  • 10:15







先月、お芝居を観るのがメインの目的で東京に遊びに行きました。


朝はやくの便で羽田に着き、
そのまままっすぐ宿泊先の青山にあるスパイラルに寄ってみたら、
マリメッコのテキスタイルデザイナーだった
石本藤雄氏の展覧会が開催されていました。

いつもどこかしらで楽しい展覧会が催されている、
それが東京なのだ。





館内のレストランでは内装とメニューがマリメッコとのコラボ仕様になっていて
私が通されたテーブルには黄色いお花のテーブルクロスが。

マリメッコのテキスタイルってどの柄もたいてい朗らかでハッピーで、
心が華やぎます。




三軒茶屋の世田谷パブリックシアターで観たお芝居は
ケラリーノ・サンドロヴィッチ作演出
「キネマと恋人」です。

2016年に各種演劇賞を受賞していますが
今回は新たな演出を加えた再演で
この日が来るのを3月からずっと楽しみにしていました。


映画監督ウディ・アレンの映画「カイロの紫のバラ」
にインスパイアされた本作品。

舞台は大正ロマンの香りを残しつつ
昭和モダンが花開いた1930年代の日本、
架空の「梟島」という港町。

この町に住むちょっとオツムが弱いがチャーミングなハルコと、
銀幕のスター真坂寅蔵(と中の人・高木高助)との
ファンタジックで切ない三角関係の、恋物語。






恋する時の高揚感、人間の愚かさと可愛らしさ、
そして映画愛に満ちた…
とてもロマンティックな舞台でした。

演者はナイロン100℃の役者を中心に
みなさん素晴らしい実力の持ち主ばかりだったのですが、
やはり主役の緒川たまき、妻夫木聡、ともさかりえ の3人の演技が
とにかく圧巻でした。


純粋無垢でチャーミングなふたりの姉妹が話す
奇妙な方言が耳障りがよくて、
ずーっと梟島の世界に浸っていたかったほど。


場面転換でのダンスや音楽、
映像と芝居をリンクさせる場面などは
相変わらずのスタイリッシュさで唸りました。

ラストはまさかの悲しすぎる結末だったので
胸がギュッと締め付けられて辛かった。
でも多分こういうラストだからこそ
大好きなフェリーニの映画「道」みたいに
きっといつまでも忘れらないシーンになるのだろうなと思いました。






芝居後はこの素晴らしい舞台を一緒に観てくれた
東京の友人と中学生のお嬢さんと、
そのままシトシト雨が降る三軒茶屋の街に流れ、
京風お好み焼き屋で乾杯。

流行りのタピオカ屋さん→パブというコースで
感想と近況を語り合う楽しい夜を過ごしました。


東京 アートの小さな旅 2.

  • 2019.06.02 Sunday
  • 13:49








札幌から持参した佐藤珈琲のドリップパックで
ゆっくりコーヒーを淹れて
スッキリと目覚めた2日目の朝。

宿泊した三田のアパホテルの目の前に
(初アパ。シンプルで快適だった)
六本木行きのバスが来る停留所があったので
飛び乗ったまでは良かったのですが。

違うルートのバスだったことが分かり、途中下車。

毎回細かくスケジュールと移動手段を決めて行動するのに、
肝心な方向や車両をよく間違う私。
そんな時は迷わず地元人らしき方に道を聞く!





そんなわけで、赤ちゃんを抱っこした
親切な若いパパに教わったとおり
違うバスに乗り換えて無事六本木ヒルズに到着。

現代アートの展覧会
「六本木クロッシング 2019展 つないでみる 」を観に
53階の森美術館までエレベーターでギューンと。

六本木クロッシングは3年に一度開催されている
現代アートの展覧会。

いまどんなアーティストが注目されているのか知りたくて、
またかっこよく言うと今の時代の空気を感じに。
欠かさず観に来ています。





難しいことを考えず
感じるままに眺められるのが現代アートのいいところ。

「 人工的な恋人と本当の愛 / 林 千歩」は 配置された無機的なモノから
エロティックな連想を脳内で引き起こさせるという面白い作品でした。






「A LIVE UN LIVE」は
ファッションブランド、アンリアレイジと
東大研究所のコラボ作品で
低沸点液体を素材に入れたドレスが体温や光に反応して
色を変化させながらクルクル回るというもの。

音楽はサカナクションの山口氏が担当していて、
最先端テクノロジーとアート、ファッション、音楽の融合という
最もトーキョーらしい作品を観たという印象を持ちました。





床に貼られた白と黒の市松模様の上を歩く観客は、チェスの駒になる。

「鏡の国のアリス」より
「Although king logs others 王様は他人を記録する / 津田道子 」。
私もアリスのつもりで鏡に映り、作品の一部になってみました。


日本のアーティスト25組による60点の作品をゆっくり観ていたら
時間があっという間に過ぎていてびっくり。

隣でやっていた「ムーミン原画展」も気になったけど
他にも東京は観たい展覧会ばかり、キリがありません。

毎日何かしら開催されているアート展に
都内に住んでいたなら時間を作って足を運べるものですが、
今は厳選するしかありません。





森美術館から徒歩で青山まで20分。
表参道のCallのテラス席にて、
カレーライスとオオヤコーヒーのアイスコーヒーで
早めのお昼ごはんを食べました。


母の日でもあったこの日。夜ごはんはうちの男性2人が
九州料理店でのご飯を予約してくれていて、
早めの飛行機で札幌に帰ることにしていたので
このランチが最後の予定になってしまいました。

気持ちがいいので外での食事が大好きなのですが、
東京にいるとより積極的にテラス席を希望します。
(強烈な紫外線を浴びながら。)

やっぱりどんなにガードしても
うっすら薄黒くなってしまいますね…。
それほどに関東の陽射しは強いです。




【家族や友人へのお土産】

Call のグロッサリーストアで食材やお酒をあれこれ買って
宅配便で送ってもらったら
後日こんなにすてきな梱包で届きました。

ガラスやお菓子が壊れないようにとの気配りの
パッキンひとつずつがかわいすぎます。


スパイラル5階にあるCall は衣食住すべてが揃う
生活雑貨ストアで、
オーナーの意向で雇用年齢制限は100歳というお店。

上はたしか御歳85歳までの女性店員が
生き生きと働いている場なのであります。

人生の大先輩の優しいアドバイスやおススメで
おいしく安全で珍しい調味料や食材が買えるし
心温まる交流がのちの旅の記憶になるので、
ついついまた行きたくなる素敵なお店なんです。

東京へ アートの小さな旅 1.

  • 2019.06.01 Saturday
  • 11:14








うわ、もう6月。
記憶がおぼろげになる前に書き留めておかなきゃ、東京日記。

思えばひとりで飛行機に乗って旅行するのは約一年ぶりのこと。
昨年は夏から受験や父のことで旅どころじゃなかったから。

空港から直行したかったのは東京ステーションギャラリー。
その前にお昼ごはんを食べなきゃね。
建物の輪郭が濃くなり、夏の気配を漂わせる東京の空。





東京に来るとおいしいお店ばかりで
短い滞在のだいじな一食に迷いますが…
お昼ごはんは串揚げの名店「はん亭」の
丸ビル支店に入りました。

東京駅が一望できるベストポジションに案内してもらい
冷えたビールを一杯。

東京らしい品の良い串揚げをサクサクつまみながら
一泊二日をどう有効に使うか
移動手段も細かく決めての作戦会議をしました。





東京駅丸の内駅舎のドームにはいつもうっとり。

東京ステーションギャラリーは
このドームの中に入り口があります。



「ルート・ブリュック 蝶の軌跡展」。

ルート・ブリュックはフィンランドを代表する女性の陶芸家で、
日本で大規模な展覧会をやるのは初めてだそう。




この色づかいと女3人ティータイムの構図、
これは絵本の1ページですか〜?
(あ、いやこれはお皿なのだ
なんと細部までアートなんだ!)と
と胸が高まりました。

初期の作品には、どれも詩的で童話的な楽しさがありました。





陶芸でこんなことができるのかと驚く表現の豊かさと
色の組み合わせの妙にハッとさせられ、
離れて見た時の全体の美しさに圧倒されました。

ルート・ブリュックは
蝶の研究家だった父を亡くしてからしばらくは
カラフルな蝶の作品ばかりを作っていて、
そのコーナーはものすごく切なかった。


歳を重ねるごとに色が消えて、
晩年の作品は白と黒になっていったところにも
彼女の人生哲学を見たような気がしました。




東京ステーションギャラリーの螺旋階段は
天井のライトまでアール・デコ。
足を止めずにいられません。





さぁ、つぎの街は私にとっての聖地、白金台へ。

かれこれ20年来愛用しているブランド、ミナの
秋冬コレクションの展覧会を見ることも今回の大きな目的でした。

ああ、懐かしきこの入り口の向こうに、
かわいいあの子たちと夢の世界が。

雪降る次の季節が楽しみになるような
デザイナーの変わらぬ情熱とクリエイションを感じる洋服たち。

そして自分たちの作ったものを心を込めて紹介してくれる
変わらないスタッフのみなさんの姿に
やっぱりファッションていいなぁ!と心が震える時間でした。




夜は久しぶりに会った大学時代の友人と
double maisonを覗きつつ神楽坂をブラブラ歩き。

お洒落な女子でいっぱいの
ヌーベル・シノワ的な中華料理店で語り合いました。


変なホテル 銀座

  • 2018.06.15 Friday
  • 00:03








修学旅行中の息子を追いかけてきたわけじゃないけど
新幹線で降りた駅は、大好きな街・東京でした!

チェックインした《変なホテル》のフロントでは
ロボットレディが迎えてくれました。

ニュースでも話題になっていた《変なホテル》が
3月に銀座にオープンすると知り、
息子の修学旅行の日程が出てすぐに予約したのでした。

こちらのロボ美ちゃん(と隣にもう1人いるロボ子ちゃん)は、
客が近づくとクネクネ動き出し、
ニヤニヤ笑いながら世界各国の言葉で
「いらっしゃいませ、変なホテルへようこそ!」
と言ってくれます。

しかし それ以外の仕事はしません。

後ろにいる本物の人間レディが
チェックイン手続きをしてくれました。

ひとしきりロボ美ちゃんたちを観察したあと、
部屋に荷物を置いて
少し遅い夕飯にと美味しいおでん屋へ。




それにしても、しばらく来ないうちに銀座は
sixは出来てるわ、日産のギャラリーは超かっこいいことになってるわで、
東京オリンピックに向けてますます近未来化していくのでしょう。





HERMÉSのショーウィンドウ、
砂糖菓子みたいなオブジェが飾ってあってかわいかった!






《変なホテル》の朝ごはんは、カフェから貰ってきて
部屋で食べることができます。

窓の外を眺めながらベッドの上でゆっくり食べられるのがいい。


それより何より、このホテルで一番気に入ったのは
全室に「LG スタイラー」という
クリーニングマシーンが設置されているところ。




(これ、これ ↑)

これがかな〜りの優れものでした。

ロッカー程の大きさのクローゼット型マシーンに
一日中着てヨレヨレになった服をかけると、
ホコリや皺、花粉、匂い、目に見えないよごれなどを
高温スチームと振動でクリーニングしてくれるんです。


出張で上京したお父さんたちもこれがあると
翌朝は居酒屋臭も消えて
クリーニング仕立てのバリッとしたスーツが着られます!


他にも、部屋の電気関係のスイッチは
備え付けのiPhoneひとつでできるし、
廊下掃除はルンバがやってたし。

《変なホテル銀座》は変などころか
便利・快適・リーズナブルと文句なしの未来型ホテルでした。


京都の《アンテルーム》もそうだけど
部屋の設備やアメニティは機能的でお洒落でシンプル、
ごはんは美味しい、泊まって楽しいサプライズがある…
そして安い!!

大都市にはこんなホテルが増えてきているように感じます。


次回泊まってみたいのは、
泊まれる本屋、《BOOK &BED》です。
新宿や池袋、京都、福岡にもあるみたい。

って、ホテルについて語り出したら
あっという間に文字数が増えてしまいました。


東京で訪ねた場所については、
また改めて書くことにします。

やさしい雨が降る京都

  • 2018.06.12 Tuesday
  • 00:18








どんなに悲しい気持ちになっても
朝はやってくるし、お腹は減るものです。

ホテルアンテルームの朝ごはんは体に優しい京都の八百屋さん
《坂ノ途中》から仕入れた旬の食材を使い、
かつレストランスペースもお洒落(←大事)ときています。




メインのパンは3種類から選べます。
3つ全部食べてもいいのですが、
私はヒジキと緑の野菜が入ったピタパンサンドを。

これがすごく美味しくて、シャキシャキ、ポリポリ…
永遠に噛んでいたかったほど。

ヨーグルトにメロンとアマレットのジャムをたっぷりのせたグラノーラ、
カリカリのじゃこをトッピングしたサラダ、
なんの味だったか忘れたけどスムージー。

身体が喜ぶおいしい朝食が、心にも優しく沁み渡りました。




今回、行きたい場所をたくさんピックアップしていたけれど
そんな気分にはなれず、
予定をいくつか捨ててゆったり過ごすことにしました。

雨降りだったし。





東福寺に参りました。

こちらのお寺には境内をぐるりと囲む
「八相の庭」と呼ばれる庭園があり、
東西南北それぞれ趣の違うお庭が作られています。





私が見たかったのは北側にある
苔を市松模様に配したこのお庭でした。

なんていうお洒落さんでモダンなお庭なのでしょう!

つつじのピンク色とmoss greenの
苔とのコントラストのあまりの美しさに
静かな感動が押し寄せてきました。


そうそう、ここのお寺では
雑誌か何かの撮影をしていた本上まなみさんに遭遇しました。

いろんな場所で芸能人に偶然会う率が割と高い私ですが、
今まで2回本上さんに会ったことがあり、
今回で3回目でした。波長が合うのかしら〜。






この路地の向こうに何があるのかな?





小さな中華料理店、《盛京亭》がありました。

扉を開けると観光客らしき人はおらず
地元のお客さんで賑わっていました。





お昼ご飯に、炒飯定食をいただきました。

優しい笑顔のお父さんが作り、
チャキチャキ元気なお母さんが運んでくれる。
それに、お客さんは京都人ばかり。


入り口からしておいしい予感しかしない雰囲気だったのですが、
肉団子も唐揚げもチャーハンもシンプルな味付けで
(花街のお店なのでにんにくも入らず)

泣けてくるほど、どこまでも優しい味なのでした。




京都に来たらいつも本屋さんをはしごします。
今回は四条河原のマルイにある
アートブックの古書店《マチマチ書店》と
木屋町の《ホホホ座》に行ってみました。

本は猫や旅行や食べ物の本が多く、
イラストレーターのマメイケダさんや
ミロコマチコさんをプッシュしているところも
ゆるくて素敵な本屋さん。

すぐそばに鴨川が流れているからなのか、
蚊取線香が焚かれていて
それに店内の小さなスペースで食べられる
カレーと珈琲の香りが混ざって
なんだか懐かしくてホッとする本屋さんでした。

あまり流通しておらず、読みたかったリトルプレス「uca uca 」が
ここで見つかり、嬉しい自分土産となりました。





お寺はもう一軒。建仁寺の両足院に行きました。

特別拝観できる今がチャンスの、
6月から色づき始める半夏生のお庭を観るために。

それに、拝観に合わせて販売される噂の京菓子職人、
《御菓子丸》の生菓子も食べたかったのですが
朝のんびりし過ぎたためか、すでにsold out。

お菓子や行けなかった場所はまたの楽しみにして、
優しい京都の町よ、私を癒してくれてありがとう。


夕方、伊勢丹の地下で鯖寿司とおやつを買って
新幹線に乗り込みました。

私の修学旅行は、また違う場所に移動です。


私も修学旅行 「神戸 京都編」

  • 2018.06.05 Tuesday
  • 23:53








旅のはじまりは梅雨入りしそうな神戸から。
朝早く息子が修学旅行のため東京に向けて出発。
送り出したあと私も二泊三日の
「大人の修学旅行」に出かけてきました。


息子は忙しい中学3年生。
部活引退後は徐々に受験生としての日々がはじまる予定。
(しかし本人の自覚はまだまだこれから。)

なので、もちろん親の私もふらっと旅行には行けなくなります。

これが最大のチャンスとばかりに
冬から飛行機の早割チケットを予約していたのです。





まずは元町の手芸材料店《Rollo》で
材料の吟味&買い物。

ここではスパンコールやビーズ、
古いプラスチックのおもちゃのパーツ、
リボンやレースなどを買いました。



頼めば商品はササっと値段が分かるようにして袋に入れてくれるので、
制作する者にとって便利でありがたいのです。

お店で働くお姉さんたちは
もちろん手作りが得意で大好きな人ばかりなのでしょう。
皆さん既製品ではないお洒落なアクセサリーを身につけています。

それにしても、札幌では売っていない
珍しくてキラキラした材料に胸が高鳴りました。

ふらっと買いにこれる神戸の女の子たちが羨ましいなー。





夕方になり小雨がぱらついてきました。

立ち飲み屋やお好み焼き屋などが立ち並ぶ
三ノ宮駅近くのガード下からはいい匂いがしてきます。

蒸し暑さから喉もカラカラ。
ここで一休みしたい気持ちを抑えて電車に。

この日のお宿の、京都へ向かいました。




京都。

大阪や神戸から近いのに
不思議とまるで空気が違う、神々が住む町。

一度泊まってみたかったホテル、
古い専門学校をリノベーションした《アンテルーム》に到着です。





風通しが良い広いロビーにはギャラリーを併設。

快適なホテルを予感させる、
いたるところに無駄を省いたシンプルなデザイン。



客室に向かうエレベーターへの廊下も
お洒落で、外国のクラブみたい。

実際海外のお客さんが多く、
バックパックでうろついている金髪のお兄さんが
たいそう絵になっていました。





私の泊まった部屋が衝撃的な空間でした!

こちらのホテルは普通の部屋に加えて6室だけ、
それぞれ違うアーティストたちがデザインした
コンセプトルームがあるのですが

私が選んだのは京都のデザインチーム
《Kumagusuku》によるお部屋です。





なんと壁が全面真っ黒。カーテンも黒。

まるで学祭のお化け屋敷かカメラの暗室かという闇の空間に
ブックカフェのような棚や間接照明が、
憎いほどお洒落に配置されていました。


最近暗いところで目が見えづらいのを忘れて予約してしまったので
正直不便ではありましたが、
こんな体験なかなか無いから良しとしよ。




すっかり夜の帳が下りました。

どかんと視界が広がる鴨川には、
今日も変わらない懐の深さを感じます。
ありがとう、母なる鴨川。


この時、ちょうど札幌の妹から電話が入っていて
近ごろ貧血の数値が出ていた父の身体に
大きな病気が見つかったことを知らされました。





実家を離れてからもうすぐ20年、
自分は結婚や出産、子育てであっという間の日々だったけど
親は確実に年を取っていたんだなぁ。

祇園の中小路にある、京都らしい大衆居酒屋で
鱧の天ぷらや土手焼きを肴に黄桜の熱燗をちびちび飲りながら
これからの父や母のことを考えたら不安でたまらなくなりました。

旅先でこんな哀しい酒を飲んだのは初めてかもしれない。





それでも、二軒目も行く…。

八阪神社を通り越した小道に潜む小さなバー、《サンボア》。

作家の山口 瞳が愛したバーとして知られる
創業100年という老舗のお店なのですが、


先代の息子さんである若く優しいマスターが
付かず離れずの素晴らしい距離感で接してくれ、
新参者にはありがたかったです。

私の目の前にある小さな本棚がまた、
好きな本ばかり並んでいて。

四谷シモン、澁澤龍彦、北杜夫から
伊藤まさこさんの本まで。
一瞬で自分の空間になってしまいました。

「生のミントを摘んできたんですよ。」
マスターが作ってくれたグラスホッパーは、
今まで飲んできた中でいちばん美味しいカクテルでした。


積丹 海の宝石たち

  • 2018.05.13 Sunday
  • 09:08







ゴールデンウィークの北海道はたいてい曇っていたり
寒かったりのことが多いのですが、
桜が見られる近くの公園には
少しの晴れ間に花見を楽しむ人が大挙して訪れ、
いっぺんに賑やかになりました。





昼間は上着を着ずに
ワンピース一枚で出かけられる季節の到来は嬉しいですが、
実は先週はなぞの突発性難聴に襲われ
憂鬱な気分にもなっていました。

なにかと体調の変化が見られる春でもあります。





さて 桜満開の札幌から少しだけ離れて
ゴールデンウィーク後半は
家族3人で積丹、美国の旅館に泊まってきました。





去年はみんなで旅行に行くことを渋った息子も今年は
「泊まるなら飯のうまいところがいい」と希望を言うようになりました。

思春期の通過儀礼とはいえ
あの激しかった反抗期はいったい何だったのか?

子どもの心身はこうして日々少しずつ
大人に近づいていくのだなーと
新鮮な驚きを感じます。






泊まったのは、ごはんが美味しいと評判で
子どもの頃に祖父母と一緒に何度も来たことがある
美国観光ハウス。

解禁が一ヶ月ほど先なので
積丹名物のウニはありませんでしたが、
カレイやアワビ、タコ、ホタテ、
イクラ、まぐろ、タラバガニ などなど…
お刺身の盛り合わせがたいそう豪華でした。

そのあとも食べきれないほどの
贅沢な海鮮料理が次々と運ばれてきました。




朝ごはんも 鮑とイクラのハーフ&ハーフ丼がつく
まさに海の幸ざんまいな旅館で、
しばらく魚介は食べたくないよね…となる程。





子どもの日のケーキも毎年恒例の六花亭で。

息子の食欲に合わせていたら確実に太るな〜と思いつつも
ゴールデンウィークはつい食べ過ぎてしまいます。

というわけで、また野菜中心、
摂食生活を心がけていかねば!


移ろいの足跡

  • 2018.05.13 Sunday
  • 00:58









試合会場の旭川に向かう前に
美瑛にある雑貨店「スイノカゴ」に寄り道しました。

雨降りだったのと
方向を間違って時間を大幅にロスしてしまったのもあり、
美しい丘陵地を楽しむ余裕はなかったのですが。





どうしても見たかったのは
LAVVO(結城伸子)、ノグチダイスケ、Skantiqueの三組による展覧会、
「移ろいの足跡展」でした。





LAVVO 結城伸子さんは
海や森で拾い集めた自然のかけら達を標本にし、
生きていたときとはまた違う輝きを持たせるアーティストです。


彼女の活動を、美しい写真とともにまとめた
「海と森の標本函」という本を読んでから
ずっと作品を見てみたいと思っていました。


今回は、森に転がるどんぐりたちを集めた標本函を
ひとつ手に入れることができました。

どんぐりひとつとっても
自然の生み出す形はそれぞれ個性があって
見つめるほどに不思議な魅力を感じ、
飽きさせません。





森だけじゃなく 海にも宝物はたくさんあります。

私も子どもの頃から
海で気になる形の貝殻や漂流物を持ち帰ることがあったのですが、
(写真に散らばる貝殻や小石がそれです)
そういう行為を「combing」コーミング=
櫛で浜辺を梳くように美しい自然の物を探すこと
と言うそうです。


結城さんがさまざまな場所でコーミングした
海の宝物たちを使ったオブジェの中で一番見てみたかった
「ウニのピンクッション」がありました。(写真・左手前)

なんてきれいなピンク色だろうと胸が弾みました。
もちろん着色などしていない、自然な色です。
トゲを取り除くと、その毛穴にこのような色がついているそうです。


遠くの海からやってきたこのウニの殻には、
私の作業机の上でこれから第二の人生を送ってもらいます。






自然造形家のノグチダイスケさんによる
枝や葉っぱを大胆に飾り付けた店内装飾や
針金を使って作った伊達メガネなども
とても素敵でした。

まるで店内の一角が植物園であり、
植物研究家の書斎のよう。


スウェーデン在住・Skantiqueの由貴子さんがセレクトした
アンティーク雑貨も相まって、
違う時代にタイムスリップしたかのような異空間でした。


ここに写真を載せられたなら
すぐに雰囲気をお伝えできるのですが、
展覧会の様子をカシャカシャと撮影するのは
どうにもためらわれるのでありません…。





Skantiqueのアンティーク品からは、
木製の天秤を持ち帰りました。

古い天秤の裏には鉛筆で1946と書かれています。
時を経て柔らかみを帯びたエメラルドグリーンと
ミルク色のバランスが甘く、私好みでした。

さてこのかわいい天秤をどんな風に飾ろうか?

少々難易度が高く頭を使いそうですが、
いろんな国や時代から来た
古い木の玩具や人形を飾っている我が家には
すぐに馴染んでくれそうです。


ホルモンナイト 旭川

  • 2018.05.07 Monday
  • 00:42








ゴールデンウィーク前半は、昨年同様
息子所属のバスケ部による
「一泊二日de トレーニングマッチin 旭川 」
が行われました。


母たちも観戦のため、日帰り組や泊まり組など
みんな自由参加で旭川入りしました。


私は旭川以外に寄りたい場所もあったし
次の日の試合開始が朝早かったのもあり、
もちろん泊まり組で参加。


子供たち、2日間を通して11試合。やり切りました。

息子は全試合フル出場でしたが
ゴリラ並みの体力でよく走り、跳んでいました。
ケガがなかったのが何より。

全道各地から集まった強豪校を相手に
チームとしても個々としても、
技術と精神力を鍛える合宿であったと思います。






1日目のトレーニング終了後は母たちでお疲れさん会。


予約しておいたホルモン焼きの有名店
「馬場ホルモン」に雨の中 駆けつけました。

煙モクモク。
古い店内はお世辞にもきれいとは言えないけど、
メニューは酒とソフトドリンクと
最高のホルモンと玉ねぎしかないという、
潔いお店。


頑張る息子たちを一緒に応援してきた母たちとの関係性は
3年目に入った今、何の気取りもなくて
居心地のよいものに育ちました。

息子たちのおかげで楽しい仲間と出会えて
良かったなぁとしみじみ思いつつ、
コリコリしたガツやらレバーやらをつまみ
ゲラゲラ笑って雨の夜は更けていったのでした。


そして、お会計にびっくり!

計算を間違っているのかと思ってしまったその驚愕のお値段は
散々食べて飲んで、ひとりあたま約1300円でした。






次の日の朝、合流した夫と行った
旭川イオンのスタバでかかったお金より、
安かったのです。


おそるべし、馬場ホルモン。


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札幌市中央区南1西17 1-18 白樺ビル5階 502号室 011-676-4898 10時open~18時30分最終受付 日・祝 定休

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