ジョジョ・ラビット

  • 2020.02.25 Tuesday
  • 23:00







コロナウイルス騒動で日本中がなんだか暗い感じ…。

イベント自粛や学校を休ませることだけが対処法なのか
もっと気軽に検査できるよう
国中に検査機関を緊急配備すれば良いのに
政府に悶々とした思いはありますが。

個人でできる範囲での防御はしつつ
変わらぬ日常生活を送るしかありません。

春に向かって気持ちは明るく!

先日のアカデミー賞レースではブラッド・ピットが
「Once upon a time in Hollywood」で助演男優賞を獲りました!祝。

映画でナイスコンビだったブラピとディカプリオは
実生活でも仲良しだそうで、
最近暗いニュースばかりで沈みがちなところに
こんな晴れやかなブラピの笑顔。
気持ちが上がります。

オスカー、私は「ジョーカー」推しでしたが
まさか「パラサイト」が獲るとはね!






他にアカデミー賞にノミネートされていた
「ジョジョ・ラビット」も面白かったです。

第二次世界大戦、ヒトラー統治下の
ドイツが舞台の、小さな家族の物語。




(ジョジョの脳内フレンド・アドルフを
自ら演じた
監督のタイカ・ワイティティがfunnyだ…)

ホロコーストや独裁政治の怖さもきっちり伝えてくれる
戦争映画ではあるのですが、
空想好きな少年ジョジョの目線で描かれているので
全編コミカルタッチでファンタジックな仕掛けもあって。







美人な上にいつでも超絶おしゃれなジョジョのお母さん、
ロージーの生き方は一本筋が通っていて強烈でした。



(スカーレット ヨハンソンも、この時代のファッションも好きすぎる)

まだ幼い大切な息子との暮らしを捨ててまで
自分の主義を貫くなんて!
私には絶対に出来ないと思いました。


音楽も美術も衣装もすべてが洒落ているし、
こんなにキュートでほろ苦い戦争映画には
なかなかお目にかかれないといった印象の映画でした。


パラサイト 半地下の家族

  • 2020.01.30 Thursday
  • 22:31








全員が目隠しをされているこの奇妙なポスターからは
何やら不穏な空気しか感じられない
ポンジュノ監督映画「パラサイト 半地下の家族」。

「カメラを止めるな」と同じく
ネタバレ厳禁映画になっているため
上映前によけいな情報は全く入れずに観てきました。

韓国映画は感情表現が豊かで
怒ったり悲しんだりするときは特に振り切ってて、
暴力シーンなんかもわりとグロテスクだったり
あっと驚かされる展開があったり、
目が離せない映画が多いですね。

そんなエネルギッシュな映画が多い韓国映画、
今回も素晴らしくハイテンションで
エンターテイメント性に溢れた映画でした。


ひとことで言って、めちゃくちゃ面白かった!!です。





半地下に暮らす貧困層の家族が
IT企業を営む富裕層の家族の生活に潜り込むことで
貧しさから抜け出ようと試みる
コメディかというくらい荒唐無稽なストーリーなのだけど、

根底に不気味な空気がずっとまとわりついていて
お尻がゾワゾワしてしまいました。


物語の後半はエッ!と声が出てしまう
予想だにしなかった驚きの展開に。
そこからは最後まではサイコ&ホラー。
行き着く暇もないほどのスピードで。

この映画、「各社社会への風刺」という意味では
是枝裕和監督の「万引き家族」が思い出されましたが、
あちらは情緒や貧困層への優しい視線が感じられました。

「パラサイト」は弱者にもっと容赦なく激しくて
韓国の厳しい現実を突きつけているのだなと思いました。

あまりにも見どころが多く、
誰かと感想を語り合いたくなる映画でした。


2019 秋〜冬ドラマトーク

  • 2020.01.06 Monday
  • 00:18





1月からの新ドラマがもう始まってしまってますが
2019年の下半期のドラマは私的に豊作だったので
記しておきたいなと。

とうことで、約半年ぶりにテレビドラマトークしたいと思います〜!


興味がある方は読んでくださいませ。





ゴールデンタイムで一番ヒットだったのは
「俺の話は長い」(日本テレビ)でした。
6年間無職のニート青年・満(生田斗真)と家族の物語で
まず30分一話×2本という、
まるでドラえもんかクレヨンしんちゃんか?というスタイルが斬新だったし、
うまい役者による会話劇が毎回心地よかった。

満と姉ちゃん(小池栄子)との壮絶な口喧嘩にいつも板挟みになる
気弱な義理の兄(安田顕)、気難しい年頃の妹(清原果那)、
夫亡き後、喫茶店を営む優しい母(原田美枝子)
という味のある役者たちがひとつ屋根の下で繰り広げられる騒動。

「すき焼きと自転車」「酢豚と墓参り」など
タイトルに食べ物の名前が入っていて
おいしそうな台所と食事のシーンがあるのも
ホームドラマならでは。

小躍りするような嬉しいことがあったり
友だちや恋人の間で傷ついたり
毎日それぞれいろいろあるけれど
家族と食卓を囲む時間はいつの時代も自分に戻れて安心できる場所…。

なんだかこのドラマを観ていると実家を思い出すような
だれかが愛しいような、そんな優しい気持ちになりました。

それに、なぜかエラそーで自信家で、
いつも屁理屈で相手を論破してしまう満がどこか我が息子に似ていて。

一緒に観ていたからそれは言わなかったけど。
(親近感が湧いたのか息子も毎週クスクス笑ったり
ツッコミ入れながら楽しそうだった)





ラブストーリーも1本くらい観ておきたいなと
軽い気持ちで録画してもらっていたのが
結局最後まで夢中になってしまった
「G線上のあなたと私」。(TBS)

ヴァイオリン教室で出会った
年齢も環境も違う3人の男女が主人公。

大学生の理人(中川大志)と10歳近く年上の也哉子(波瑠)が
ゆっくりと恋に落ちていく流れには
原作のいくえみ綾の漫画だけあって充分ドキドキさせられました。

それと家庭がある幸恵(松下由樹)の
40代ならではの悩みや葛藤をからめつつ、
世代を超えた3人の心の交流を「音楽」を通して描いていたのが良かったな。





刑事モノのミステリーで面白かったのは
「ニッポンノワール 刑事Yの反乱」(日本テレビ)。

影がある刑事・清春役に賀来賢人。
アクションキレキレで、笑わないシリアス賢人もカッコよかった!

そんな清春が3億円強奪事件の犯人を追ううちに辿り着いたのが
悪の根元「ニッポンノワール」。
しかしそれは実は人体実験を行なってきた警察の地下組織だった…。

仲間だと思っていた同僚に裏切られたり
犯人が二転三転するストーリー展開は
王道ではあるが惹きつけられました。

最終話は決着がついたようなつかないような
モヤッとするラストだったので、
続編がまたあるのかも。




つぎは出ました、
マニアックな内容でドラマ裏街道を突き進むテレビ東京。

深夜に放送されていたドラマホリック「死役所」は
不思議な話が大好きな私たち親子は毎回
前のめりで観てました。


「死役所」は人が死んだらまず到着するあの世にある役所で。
役所に働く人間は全員現世で死刑囚という面白い設定。
(死役所でのお勤めが終わらなければ成仏できないのだ)

漫画が原作。(漫画の方がよりグロテスクで深そう)

死役所の職員で総合案内役のシ村(松岡昌宏)、
他殺課のイシ間(でんでん)、
生活事故死課のハヤシ(清原翔)、自殺課のニシ川(松本まりか)、
死産課のシン宮(余貴美子)。全員「シ=死」がつく苗字。


ドラマではそんな個性的な職員たちの元にやってくる死人たちに
現世での出来事を語らせ、
無事成仏させるところまでを描きます。

親による虐待で亡くなった小さな女の子、
初めてのデートで恋人の目前で交通事故死した女子中学生、
目標半ばで病死した芸人、信仰宗教と冤罪死刑囚、と
死人たちの現世での亡くなり方や事件は毎回かなりハードで
切なくて涙した回もありました。


松岡昌宏も、コメディからサスペンスから変人まで
ほんと幅広く演じれる俳優!




そしてこちらもテレビ東京なんですが
「ひとりキャンプで食って寝る」。

健人(三浦貴大)と七子(夏帆)が一話交代で登場
それぞれひとりで海に山にキャンプに出かけ、
飯を作って食って、寝る。

タイトルどおりのドラマなんだけど
健人は缶詰料理、七子は自分で魚を釣って捌いて天ぷらにしたり。
火の前で自分のためだけに料理をして考えごとをして、
という時間がとにかく美味しそうで
ひとりキャンプに行きたい!と思ったのは私だけではないはず。

毎回登場するゆきずりのキャンパー(ゲスト俳優)も楽しみで。

私も、大勢で騒ぐのは好きだけどひとりで行動することも同じくらい好きで
逆にそんな時間が無いとダメなので、
健人と七子には共感。


三浦貴大の回は横浜聡子、
夏帆の回は冨永昌敬がそれぞれ監督をしていて
全体に漂うショートフィルム感も好みでした。






最後に、2019年のNHK大河ドラマ
「いだてん 東京オリムピック噺」は
ひとことも台詞を聞き逃したくなくて毎週大切に観ていて、
無事感動のフィナーレを迎えました。


いだてんについて語ると長くなるので詳しく書きませんが
これを超える大河ドラマはなかなか無いと感じています。

テロが頻発し戦争の足音が近づいてきているような不穏な今の世界において、
2020年の東京で平和の祭典をすることの意義を
巧妙な構成で歴史を振り返りつつ、
笑いを混ぜながら視聴者に深ーく考えさせたクドカンの脚本、
とつけむにゃぁー!(とんでもない)。

登場人物はだれも彼もが愛すべきキャラクターだったけど
とくにやっぱり四三さん(中村勘三郎)とまあちゃん(阿部サダヲ)は
最高じゃんねー!

あ、物語の後半に出ずっぱりだった
岩ちん(松坂桃李)のキャラがかわいい上に男前だったのは
私にとっても一年見続けたご褒美だったのでしたー。

真実

  • 2020.01.02 Thursday
  • 21:18









今年初めて映画館に足を運んで観てきた映画は
カトリーヌ・ドヌーヴ主演の「真実」。

先に公開された映画を新たに編集し直した特別版を
満席の映画館でゆっくり堪能してきました。



フランスの国民的大女優・ファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーブ)が
自伝本「真実」を出版したお祝いに
アメリカに暮らす娘リュミエール(ジュリエット・ビノシュ)が
家族を連れてパリの実家に帰ってくる。

本に書かれていた嘘と書かれなかった真実について
娘は母にチクリチクリと問いはじめる…。

長年仲違いしていた母娘の関係が徐々に修復されていく過程が
ウィットに富んだ会話劇で紡がれていくんです。


「映画にはポエムがないとね」
「良い母になるより女優を選んだの」

小粋な台詞がドヌーヴ様の口からポンポン飛び出し、
日本の是枝裕和監督が撮ったものだとは分からないほど
どっぷりフランス映画の世界です。






長年の確執がなかなか解けず
母娘がヒリヒリとした危うい会話を繰り広げる一方、
男たちは広くてお洒落なキッチンで仲良く料理をするんです。
その温かいシーンがとても良かったな。


男性陣はファビエンヌの現パートナー、
元夫、義息子(+無邪気な孫娘)、執事という
複雑な関係なのに
冗談を言いつつ和やかに夕ご飯を作るのですよ。

「なーんか不穏な空気漂ってるけど
ま、余計なことは言わず俺たちは飯作りますか」
って感じ、うちも男性2人いるので分かる分かる。
そんな男性たちの姿は何だか優しくてかわいいんですよね。




義母であり大女優のファビエンヌに気を遣ったり
子どもと全力で遊ぶアメリカ人のハンク(イーサン・ホーク)の
笑顔や力の抜けた存在感が最高。

子役たちも皆のびのびとした演技で、
そこは日本にいる時と変わらない
是枝監督の演出のうまいところでしょうか。




それにしても
こんなに豹柄のコートが似合う女優が他にいるでしょうか!

でっぷり太ってもタバコ吸いすぎでも
やっぱりドヌーヴは素敵です。


昨年末に脳梗塞で入院したというニュースを耳にして
心配していましたが、
今は快方に向かっているとか。


まだまだスクリーンでその華やかなお姿を見せて欲しいです。



金ピカな一年に

  • 2020.01.02 Thursday
  • 18:38









2020年の幕開けです。
おめでたいホタテちゃんとエビくんの
金ピカポーチでお正月のご挨拶。


今年はどんな新しい作品が生まれるのでしょう。
作りたいもののイメージはたくさん浮かんできています。

美しい自然の景色から、出会う人や仲間との会話から。
たくさんの刺激を受けて、
物づくりに生かしていきたいと思います。

新春スペシャルのホタテちゃんとエビくんのポーチは
ただいま雑貨店fèveさんに入荷しています。

5色のリボンテープのフリンジがおまけでついていて、
裏生地もみんな違うキラキラポーチ。

1/5までは送料無料キャンペーン中ですので
お気軽にオンラインショップをご利用くださいね。





そんな私が今年初めてオンラインショップでしたお買い物は、
西荻窪のチコラータさんで見つけた
マユボンヌさん作「おにぎり&タコさんウィンナーピアス」です!

大量生産できないハンドメイド品は
売れてしまうともう二度と出会えなくなったりもしますから、
ビビッと来たら出来るだけ手にしたいと思うほうです。

小さな幸せを手にして日々のお出かけに彩りを添えましょう。





新年を祝うお菓子ガレット・デ・ロア、
今年は母が買ってくれたジャン=ポール・エヴァンです。

家族3人で切り分け、
中に入ったアーモンドを引き当てたのは…
私でした!

フェーヴはてんとう虫。
添付されている革紐を穴に通したら、
ネックレスになる工夫がされていました。

今年もワクワクする気持ちに正直に
毎日を楽しんでいきましょう!

よいことがいっぱいの金ピカな一年になりますように。


Once upon a time in Hollywood

  • 2019.09.14 Saturday
  • 12:46








先日、レイトショーで観たタランティーノの新作
「ワンス アポン ア タイム イン ハリウッド」。
すごく良かったので今も余韻に浸ってます。

タランティーノのハリウッド愛がしつこすぎて濃すぎて、
一緒に観た16歳の息子は懐古主義と感じたのか
単に分からない部分もあったのか、
前半は少々退屈そうにしてたけど
私は2時間40分、胸が高鳴りっぱなしでした。

未だに紙やフィルムや手縫いの良さなんかを語ってしまう
アナログ世代の私。
そして学生時代は暇に任せて映画をたくさん観て
いちいち感想文など綴っていた私は、
「映画ってやっぱりいいもんだろう?」って
久々にタランティーノに脳天からガツンとやられた感じです。



【 自宅のプールにプカプカ浮かぶこんな晩酌用チェアがあったら最高ですね】

最近男性の泣いてる姿に弱く(凪のお暇の慎二)
すっかり母ちゃんな私は
情けないディカプリオにキュンときたし、



【もれなくブラピとオープンカーでロスの街を走る疑似体験ができます】

アロハシャツのブラピが小娘を腿に寝そべらせて
カルマンギアでぶっ飛ばす姿は、
ハリウッドのお宝だと思いました。

この映画を観る前に、1941年アメリカで実際に起きた
「シャロンテート殺人事件」について
知識を入れておくべきと聞いていたので
調べてから挑みましたが、まさかそう来るとは!


タランティーノらしさが炸裂する
ラスト30分の鳥肌体験をもう一度味わいたいから、
また見に行くつもりです。

8月に誓う

  • 2019.08.31 Saturday
  • 23:55






フィリピン、ルソン島。

74年前こんなに緑美しい南の島で
恐ろしい殺戮が繰り広げられ
たくさんの人たちが非業の死を遂げていたなんて
今では信じがたいことではあります。

戦争を扱った映画やドラマは
どんな作品でも観るのはやはり辛いものです。
だけど絶対に忘れてはならないことだから
8月は毎年、きちんと戦争に向き合う月にしています。

同じように考えている方は大勢いらっしゃると思います。




今夏はNHKで放送されたドラマ
「マンゴーの樹の下で」を観ました。

大平洋戦争でも最も凄惨を極めたと言われる
フィリピン攻防戦。
このドラマはルソン島で戦火に巻き込まれ帰国の機会を失い、
アメリカ軍の攻撃から逃げ続け生還した
ふたりの日本人の女の子たち(ひとりは日系人)のお話です。

出口が見えないジャングルの中をさまよい
餓えに耐えきれず虫を焼いて食べるシーンは壮絶でした。
ひとり、またひとりとケガや栄養失調で脱落する仲間たちを見送ったり、
会社の元上司の遺体と対面するシーンも辛い場面でした。

そんなルソン島での若き時代の主人公「凛子」を清原果那と、
「まゆ」を日下部 綾がそれぞれ熱演。

無事日本にたどり着いたあとふたりは共に暮らしながら
小さな写真館を経営し、生涯固い友情で結ばれます。

平成の時代を穏やかに暮らす「凛子」を
パリの香りをまとう岸恵子さんが演じましたが、 変わりなく本当に美しかった。
今年86歳という事実に驚きます。





「戦争とおはぎとグリーンピース」(日本新聞社)は
昨年友人の勧めで買って一度は読み終えた本なのですが、
この夏再読してみました。

これは、昭和30年代〜40年代の西日本新聞の投稿欄
「紅皿」に寄せられた一般女性たちによる投稿文集です。

60年前、日本の家庭には常に戦争があり、
それが普通という異常な世界でした。
そんな中でも女の人たちは暮らしの中で小さな幸せを感じたり
家庭には笑いがあったり。

ささやかだけど温かい食卓の様子や
子や親や隣人を思う普通の人々の暮らしが垣間見れて
そこがこの文集の良いところなんだけど、
胸の中には大きな悲しみを抱えていて。

飾り気がないけど嘘もない、
かわいらしく素敵な文章を書いた人たちのことを、
同じ女性として「ああ好きだなぁ」と思いながら読みました。







同じ意味で「この世界の片隅に」も
とても好きな作品です。
原作の漫画はもちろん。
アニメーション映画も実写版テレビドラマも全部。

きっとこれからも何度も観てゆくのだろうと思っています。


透明なゆりかご

  • 2019.08.19 Monday
  • 00:09








寝苦しい夜が続く日々ではありましたが
今年の夏は10日間、毎晩楽しみがありました。

それは、昨年夏に放送されて話題になっていたのに見逃していた
NHKのドラマ「透明なゆりかご」をオンデマンド配信で観ること。

シャワー上がりに麦茶を用意し
自室の扇風機をオンにして布団の中で、
全10話を毎晩一話ずつ。


舞台はいつもカモメの鳴き声が聞こえる
港町の小さな産婦人科病院。

看護師を目指す高校生の青田アオイ(清原果耶)が
見習い看護師として働く中で出会う
さまざまな「小さな命の現場」。


当たり前のことですが、毎日産科で扱うのは
無事に生まれてくる命ばかりではありません。

中絶、死産、少女への性虐待、産婦の死。
一話ごとに物語の軸となる女性が登場します。

今までドラマではあまりクローズアップされることがなかった
出産や女性性にまつわる陰の部分を、
家族、医師、看護師らとのやりとりを通して
当事者の心の中と変化をゆっくり丁寧に描いていきます。

毎度辛く重い内容に胸が痛むのですが、
自分の世界にすぐ入ってしまう
空想好きなアオイの目線からドラマが展開するので、
映像にはどこか青みがかったファンタジーのような空気感もあり、
生と死の狭間をふわふわと行き来する赤ちゃんのように
不思議な世界に浸れた44分でした。

そして、どんな命にも平等に向けられる
アオイの優しくてピュアな視線や言動に、
自分ももっとちゃんと人の心を理解しようとしたり
思いを寄せることを諦めずにしていきたい…
と思いました。




これが主演作とは思えない清原果耶ちゃんの
圧巻な演技はもちろん素晴らしくて今後も大注目なのですが、

第6話「いつか望んだとき」で
中絶を繰り返す淋しい少女を演じた
モトーラ世理奈ちゃんがとっても良かった。

モデルとしては前から個性的で好きだなと感じていたけれど、
演技してないみたいな自然な台詞回しや
表情が強く印象に残りました。


奇しくも、10話全てを見終わったのは
お盆で、終戦記念日。

あちらの世界がいつもより近くに感じられる生温い夜は、
命について深く考え向き合う時間となりました。


春〜夏ドラマトーク

  • 2019.07.25 Thursday
  • 17:21






今更ながらですが、春のドラマをさらっと振り返り。
古田新太がゲイの教師、のぶお役をやった「俺のスカート、どこ行った?」は
現役高校生の息子と一緒に観てました。

回を重ねるごとにのぶおが好きになっていって
最終回ではお別れが寂しかったな。

60年代風ののぶおファッションは超お洒落だったし
キンプリの永瀬くんや関西ジャニーズJr.のボーイズの
今どきの高校生のゆるい空気感の中にあって
一本筋が通ったのぶおが、ドラマ終盤で決める熱い台詞には
毎度スカッとさせられました。



脇役にするにはもったいない役者たちに
わりとどうでもいい下らないシーンをわざわざやらせる贅沢使いも
最近のドラマの流行りでしょうか。

女装した男性教諭たち、
脚きれいだし華やかすぎるでしょ!




漫画が原作の「パーフェクトワールド」は
障がいを持つ車椅子の青年とのラブストーリーで
王道の展開ではあったけど
松坂桃李ってだけでわたし的には胸キュンでありました。

つぐみ(山本美月)との結婚を父(松重豊)が許す流れには
鼻水と涙の洪水で息子に白い目で見られる始末。





松重さん、どのドラマでもいつも素敵〜。
そして私はドラマが終わった暑苦しい夏の今でも
菅田将暉の挿入歌「まちがいさがし」を毎日一度は熱唱中。





で、やはり夏の新ドラマで面白そうなのは「凪のお暇」かしら。

空気を読みすぎて生きづらい28歳OLの大島凪(黒木華)が
なにもかも捨てて東京郊外暮らしを決断。

貧乏アパートの隣人たち(中村倫也・三田佳子)ら
風変わりなキャラクターに衝撃を受け
自由な暮らしを謳歌しようとしたところに
性格にかなり難ありな元カレ(高橋一生)が転がり込んできて。。




なによりこの三人が、癖も個性もあって面白い。
哲学的なセリフや映像も挟んでくるし音楽も不思議で
映画のように細部まで大切に観たいドラマ。

「カルテット」以来のゾクゾクを感じます。




中村勘九郎の金栗四三さんも大好きだったけど
第2部に入り主役が阿部サダヲに代わってからの
NHK大河ドラマ「いだてん」はよりテンポアップ。
クドカン節、冴えてます。


阿部サダヲが水を得た魚のようで
どうしたって惹きつけられます。
どんなに早口でも語尾までちゃんと聞き取れる滑舌と発声の良さ、
飛び回り暴れる動作の痛快さ、身体能力の高さに惚れ惚れ。

ドラマなのに生の舞台を見ているかのような臨場感があって
阿部サダヲって人は…
ほんなこつ素晴らしか俳優さんったい!

長いお別れ

  • 2019.06.30 Sunday
  • 23:45






ちょっと前になるのですが
中野量太監督 映画「長いお別れ」を観てきました。

愛に溢れたパワフルなお母さんを宮沢りえが熱演した映画
「湯を沸かすほどの熱い愛」と同じ監督の作品。

さらに今回は認知症のお父さんを
7年かけて見送る家族の話だったから、
泣くのは分かり切っていました。

だけどどうしても観たい気持ちに駆られて
映画館に足が向いたのです。





ゆっくり記憶を無くしてゆくお父さん(山崎努)と
娘たち(長女・竹内結子、次女・蒼井優)。
そしてちょっとおボケさんなかわいいお母さん(松原智恵子)の関係が
とても自然でほんとうの家族のように見えました。

校長先生まで勤めた真面目で勉強熱心だったお父さんが
どんどんボケていく現実は辛かったのだけど、
家族が悩みながらも支え合っていく姿があたたかくて。

ふたりの娘たちが抱えるそれぞれの人生の悩みも描かれていました。

家族でアメリカに暮らし反抗期の息子を抱えながら
介護のためにアメリカと日本を行き来する長女(竹内結子)の姿は
同じような悩みを持っていた私には
大いに共感できるところでした。



また、恋愛も仕事もうまくいかない次女(蒼井優)が
ボケてるはずの父に励まされ助けられる場面もありました。

自分も肝心なときは最後に父が助けてくれたなぁと
(あ、私の父は認知症ではなかったのですが)
昔を思い出して鼻の奥がツーンと。





じつは山崎努さんは
昨年亡くなった私の父の雰囲気に似ています。

この映画を知ったとき、
映画館に行けば動いている父に会えると本気で思いました。

私は父のお葬式で全く泣けませんでした。

感情が無くなったんじゃないかと思っていたのですが
単に心に蓋をしていただけで
月日が経つごとにその蓋が開き、
悲しみが増すようになってきています。

ふと街を歩いている時に父の面影を探していたり
あの時もっとああしてあげれば良かったと
後悔の気持ちが押し寄せて苦しくなったり。

だから今回、映画館で思い切り涙を流せたことで
モヤモヤしていた心が少し浄化されたような気がしています。


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