こどもの日。
目が覚めてすぐに「今日行きたい」と閃き
家族を誘って向かった
美唄にある安田侃の美術館「アルテピアッツァ」。
美唄は以前祖父母の家があった
奈井江町からほど近い町なのですが、
美唄はいつも通るだけで
この美術館には行ったことがなかったのです。
美術館というよりは広大な土地丸ごとが
アートな庭園。スケールの大きさに驚きました。
山は桜満開、眩しい緑の芝生の真ん中を
キラキラと走る川、
丘に佇むカフェ。それに、たっぷり降り注ぐ太陽の光。
いままで来なかったことを悔やむほど
ここは楽園のようにステキな場所でした。
古い小学校の広い空間に置かれた大理石やブロンズの彫刻作品。
ピンと背筋を正したくなるような静謐な空気が流れる長い廊下。
美唄出身でイタリア在住の安田侃さんの作品は
優しくて大らかで、男性なのに母性を感じます。
周囲の風景とともに眺めているうちに
心がどんどん解き放たれていく感じ。
校舎の一部は幼稚園として現役で使用中だそう。
こんなかわいらしく贅沢な空間で幼稚園時代を過ごせるなんて、
子どもたちが羨ましい。
丸窓から見える丘の景色は絵本の世界のようで
出来過ぎじゃない?
つぎはお弁当を持ってきて
丘の上に赤いギンガムにチェックのシートを敷いて
飽きるまで一日中のんびりしてみたい。
「帰りは美唄焼き鳥食べるよ」と言ったら
珍しくついてきた息子は
アルテピアッツァの自然の風景や美唄の田園風景を
自分のカメラに収めている様子でした。
「あら、ここ気に入ったんだ」
それが私にとっても嬉しくて、良い子どもの日になりました。