10/5〜10まで札幌国際短編映画祭
(札幌ショートフェスト)が開かれていました。
今回6回目の開催になるこの映画祭、
今年は国際審査員のメンバーに
細野晴臣さんを迎える豪華なイベントです。
部屋に飾りたいくらい素敵な 宣伝用ポスターは
KINPROというデザイナーの作品だそうで、
札幌の街中で見かけては映画祭を楽しみにしていました。
今回世界中から応募があった短編映画2291本の中から、
厳選された78本がコンペティションにかけられたのですが
国際映画祭らしく会場には外国人の観客はもちろん、
映画の買い付けに来ているフィルムメーカーの姿も見られて
ワクワクしました。
ここから未来の巨匠が生まれる可能性も充分あるのです。
ざっとカテゴリー分けされた映画が
5本〜10本ずつ、1時間半にまとめてあり
それらが学校の時間割のように
予定表に組み込まれており、
自分の都合で好きなタイプのプログラムが観られるのです。
私は 『フィルムメーカー部門F-B』と
『女性におすすめI-A』と
『ファミリー&チルドレン キッズアニメーション』の3プログラム、
計29本のショートフィルムを観ました。
本数だけ見ると混乱しそうな多さですが
長いものでも20分くらいの尺なので
飽きずに気軽に観ることができたし、
一本一本が味の違う、
小粒のチョコレートを楽しむ様な楽しさがありました。
それぞれにお国柄や監督の個性が感じられましたが、
特に心に残った作品は
オーストラリアのダスティン フェネリ監督の
「snow」と「eskimo kiss」です。
短いフィルムの中に
生と死、喜びや悲しみをギュッと詰め込むセンスと、
不穏な空気をはらんだ映像の美しさが私好みでした。
アニメーションで良かったのは
ロシアのアレキサンドラ シャドリア監督の
「沿岸注意報」。
まるでペイネの絵本のような柔らかでロマンチックなタッチ。
ストーリーも上質なCMのように上手くまとまっていて、
まだ学生だというこの監督のファンになりました。
『キッズアニメーション』12本は息子と観たのですが、
小学生以下はなんと無料!の太っ腹企画に拍手です。
赤ちゃんも子どもも大人も
みんなで拍手しながら 笑いながら
映画を楽しむ光景って平和の象徴のような気がするし
若い才能が世界中から育ってきているんだなぁというのを
今回の映画祭を通して感じました。
このあと、私お気に入りのダスティン フェネリ監督は
なんとフィルムメーカー部門で
グランプリを受賞しました。
congratulations !!