バレンタインの今日は 友人のお家で
みんなそれぞれ作った料理を持ち寄って
ランチパーティーのひとときを楽しみました。
大きな窓から見える立派な松の木や
枝に集まってくる小鳥たち。
屋根から落ちる融けた雪の水滴
郵便配達のバイクのおじさんの姿
なんかを眺めながら
近況報告したり 取り留めのない笑い話をしたりしていると
とても安らぎました。
気の合う仲間といると 言葉じゃなくて
柔らかな空気が共鳴し合うから
いつの間にかひだまりの中にいるような感覚になります。
つい最近のこと。
我が家で 飼っていたザリガニの赤ちゃん「ザリザリ」が
突然死しました。
5ミリ程の小さな小さな赤ちゃん。
土曜日は元気にピョンピョン跳ねていたのに
日曜日の朝、水槽の隅でドンヨリしているザリザリがいて
イヤな予感がしていたのですが
その時にはまだ僅かながら触角が動いておりました。
それでもしかしたら寝ているだけかもしれないと思い
水槽をゆすったら 突然のジャンプ!
水中で5cm程、勢いよく後ろ向きに飛び跳ねたのです。
それは見たこともないような気迫のエビ反りでした。
が…それきり二度と動かなくなってしまいました。
まさに断末魔、渾身のエビ反りだったのでしょう。
ああ、いまザリザリの魂が抜けたなとはっきり分かりました。
その出来事が自分でも笑っちゃうくらいショックで、
生き物が死ぬのはどんなに小さくても本当に悲しいことだなと
感じました。
おじいちゃんが亡くなった時の事や
昔飼っていたヒヨコの事まで思い出したりして
やり切れない気持ちでいたので
今日、この一件について友人たちに話しました。
そうしたら真剣に聞いてくれて
人が死ぬ時ってどんな感じなんだろうね とか
死んだらどこに行くんだろうねとか
だんだん丹波哲郎の大霊界ムード、
いやいや、哲学的な話になって。
気がついたら私は心が解凍されていくように
楽な気持ちになっていったのです。
死の話って実は真剣に話す機会はあまりないものですが、
お互いの死生観を知ることができるし
なかなか面白いものだと思いました。
偶然なのか連鎖反応なのか ザリザリが死んですぐに
コーヒーメーカーが壊れ
次に小さな電気ストーブが壊れました。
そこで新しいものを買いに行ったら
「プラスマイナスゼロ」デザインの丸っこいかわいいストーブが
現品限りの品でなんと2990円で手に入りました。
待っていてくれたかのような良い買い物ができて
不思議な気分。
別れがあれば出会いがあるものですね。
生きている物と電化製品を一緒にはできないけれど
どちらも さようならとこんにちは、人生はその繰り返し。
出会ったならば
その関係を精一杯大事にしていきたい。
春が近いからでしょうか。
そんなことを考えて
少しほろ苦い気持ちになっているのです。