カフェ《たべるとくらしの研究所》にて
ものづくりユニットmamanpotageのメンバー4人で
次のイベントの作戦会議を開きました。
今回で3回目の来訪になりますが、足を運ぶたびに
メニューが変化していくこちらのお店。
新作「玄米ごはんプレート」を頂きました。
モチモチの玄米と辛味噌の
ベストマッチ具合もさることながら
丁寧に盛られた野菜たちはどれもが個性を主張して輝き
わたしを食べてと訴えてきます。
このプレートに白菜のミルクポタージュも
一緒にオーダーしましたが、
食べると減っていくのが悲しいくらいどれもが美味しくて
来週も一人で行こうかなぁと思っているくらいです。
いつものことながら話は大幅に脱線し
大笑いしたことばかりが記憶に残る会議でしたが
いつも私に絶妙なタイミングで
楽しい情報をくれる布小物作家のYちゃんと
彼女のご友人の毛糸職人のMさんに偶然の再会をしたり
そのYちゃんが
mamanpotageのメンバーのひとりの初期の作品である
ブローチをバッグにつけていたことにも驚かされたり
たべるとくらしの研究所は
不思議な引力のあるカフェに違いありません。
よく行李ひとつで嫁に行く…など昔の言葉で聞いたことがある
行李(こうり)。
丈夫な柳と麻ひもで編まれた行李は
古くは奈良時代から衣類や書物をしまうのに使われてきた
蓋付きの大きな箱です。
私は長年この《柳行李》が欲しいなと思って
憧れていていました。
職人の手による新品は5万〜10万円位する高級品だし
骨董品屋で見かける物も
結構な値段がついているしと諦めていたら
先月参加した、ばんけいアートマーケットで
mamanpotageの向かいで編物作品を出品されていた
お洒落なおばさまが、
毛糸を収納するのに柳行李を利用しているのを発見!!
飴色になるまで使い込まれた柳行李の美しさに
異常に反応する私。
その様子を見ていた ばんけいの主、陶芸作家のKさんが
古いものをたくさんお持ちの知り合いの方に
掛け合ってくれまして
なんと納屋に眠っていた年代物の柳行李を
譲ってくださる運びになりました!
これが私のところに時空を超えて(大げさ)
やって来てくれた柳行李です。
お人形は箱入り娘のシャンデリアちゃん。
少しカビの匂いがするので、
麻布を剥がしてシャワーを浴びせ
お日様に当てているところです。
お水につけるとキュッと縮み
光と風をあてるとまたふっくらと膨らむ柳は
籠になっても呼吸をしているのが分かります。
完全に乾いたらカラフルにパッチワークした布で
淵をぐるり一周させてピカピカに蘇らせる予定です。
【縁は異なもの 味なもの】
この言葉は男女の仲にだけ喩えられる言葉ではなく
物にもあてはまるのですね。
たくさんの方の親切により私の元に辿り着いた柳行李を
これから大事に使っていきたいと思います。