先週の土曜日、満月の夜のこと。
クリスタルボウルの奏者、帆海さんの演奏を聴きながら
Tanaka Shinobu先生のリードで「陰ヨガ」をするという、
特別なワークショップに参加しました。
水晶でできたクリスタルボウル。
乳白色やオレンジ、ブルー。
色も大きさもまちまちのボウルを
棒のようなもので叩いたり淵をなでたりして音を出すこの楽器、
生で演奏を聴くのは初めてのことでした。
帆海さんがセレクトした
「レディ ナダ(ナダとは音のヨガの意味)」というアロマオイルを、
先生が右の手のひらに垂らしてくれ
陰ヨガのスタートです。
と同時にクリスタルボウルの即興演奏も始まりました。
ごわぁぁ〜ん ほわわわ〜んといった音を出しては
それが空気の流れに乗ると
不思議なバイブレーションを起こし
音が身体中に染み渡るような感覚になりました。
陰ヨガは骨と筋肉の間をほぐし
身体にゆっくりゆっくりと働きかける
リラックス効果の高いヨガ。
アロマの香りと先生の声、
帆海さんのクリスタルボウルの音を感じながら
身体を動かしているうちに、
宇宙をフワフワと浮遊する自分の映像が浮かんできて、
「いま映画ゼロ グラビティの世界を体感している!」と思いました。
ロケット事故により仲間と別れ宇宙を彷徨うことになった
女性の奮闘を描いたこの映画が隠喩するのは、
母親の胎内からの出生。
私も広い宇宙を浮遊しながら
母のお腹に戻ったかのような心地でいました。
ヨガの最後に、先生が左手に落としてくれたオイルは「コーラル」。
コーラルはピンク色の珊瑚、と気づいてハッとしました。
ピンク色=子宮。珊瑚=海の中。
映画ゼロ グラビティの中でたったひとりで宇宙に残された主人公は、
最後の力を振り絞って大気圏を突き破り地球へと向かうのですが
到着した先は海の上でした。
つまり 宇宙から海に落ちたことで命が助かるというこのシーンを
出産に喩えるなら、赤子が世に生まれ落ちる瞬間
と捉えることもできる場面だったのです。
そんな「子宮」や「海」を感じさせるコーラルの香りを嗅いだ時は
その偶然に本当にゾクゾクさせられました。
全てが終わった時には まるで生まれ変わったかのように
スッキリとした自分に出会うことができた、
神秘的な体験でした。
次の日の日曜日は
またしても私はヨガのイベントへ。
うちからもほど近い ふくい会館という場所で
「ヨギ市」なる、おいしくて体に良い食べものや
素敵な生活雑貨を並べたマーケットと
ヨガのレッスンが一緒に楽しめる催しが開かれていたのです。
音楽フェスのヨガ版といったら良いでしょうか。
会場となった ふくい会館は広いホールを芝生の庭がぐるりと囲む
古くても清らかで風通しのよい場所だったのですが
元幼稚園だったと聞いて納得しました。
老若男女たくさんのyoga loverのみなさんと
マットを並べて汗をかき
そのそばを小さな子たちが笑い声をあげたり
裸足でペタペタ走り回る音が聞こえる。
平和で豊かな時間。
ヨギ市のあとは 近くの公園で遊んでいた 息子ら男児3人を迎えに行って
私もここで寝っ転がってひとやすみ。
心と身体によいことばかり追求して
どんどんユルユルで幸せになっていく自分が
楽しくてやめられません。