先日、近くのお寺・浄国寺でやっているから是非!と教えていただいた
アーティスト GOMAの絵画展。
初めて聞く名前でしたが、これは行かなきゃとピピッときて
用事の合間に車でひとっ走り。
金色の飾りがシャンデリアのようにぶら下がる豪華なお寺の本堂。
その空間に負けず静かな神々しさを持って光る絵画。
富士山。光の輪。ハスの花。
全てがアクリル絵の具で描いた小さな丸で出来ている
点描画の作品だったのですが、
幸福感や希望(と私は感じた)に溢れた絵を前にして
全身に光のシャワーを浴びたような気持ちになりました。
GOMAさんはもともとフジロックやライジングにも出演していた
ディジュリドゥという木管楽器を演奏するミュージシャンでしたが、
2009年の交通事故が原因で高次脳機能障害を患い
記憶の一部を失ってしまった人なのです。
今まで絵筆を握ったことなど無かったのに
何かに突き動かされる様にして絵を描きはじめたそう。
多くの絵はフラッシュバックする事故前の記憶のかけらや、
事故後のてんかんの発作で意識を失って
あちらの世界から現実の世界へ戻る時に感じた、
光の記憶から出来ているのだとか。
ひとつひとつの絵が日記とともに
展示されていましたが
どれも衝撃的で、驚きと深い感動を覚えました。
絵を描くことはもちろん、
身体が覚えていたというディジュリドゥ演奏の再開、
それに優しい家族や友人たちに囲まれていることから、
生きる意味を再発見したGOMAさんの作品は
だから圧倒的なパワーがあるのだと感じました。
そしてこの日の晩に観に行ったドキュメンタリー映画も
またもや 神様の存在や生きてることの不思議について
考えさせられるものでした。
荻久保 則男監督作品『かみさまとのやくそく』。
生まれる前の記憶=胎内記憶や
前世の記憶を持つ子どもたちのインタビューと
その親たち、産婦人科医、セラピストの
ことばで構成されたドキュメンタリー映画です。
胎内記憶を語ったのは、まだ言葉もたどたどしい
4歳くらいの子どもから小学校高学年、中学生の子どもまで。
この子たちの口からは次々と信じられないような発言が飛び出します。
生まれる前は天空にいて、
テレビに映るたくさんの女の人の中からお母さんを選んで、
滑り台に乗ってこの世に辿り着いたこと。
空には大きな仏像がいて、
周りにはたくさんの赤ちゃん(天使)が飛んでいたこと。
アウシュビッツで殺された時のことや、
自殺をした悲しい記憶を持つ子。
透けたお腹の中からこの世の様子を見ていた子。
空にいた時に弟を選んで
兄弟になるのを決めてきたお兄ちゃんなどなど
映画のような光景を当たり前のように
話す子どもたちの告白には
驚かされ にわかに信じられないような気持ちにもなりましたが
産婦人科医の先生が言っていたように、
子どもたちの発言を信じないことに何の意味があるのだろうかと思うし、
人の出生には科学では解明できないことがあると考えれば
胎内記憶を持つ子がなんだか羨ましく
楽しくさえなってきました。
また、なんだか理由ははっきりしないけど
狭いところや暗いところが苦手な人、
外国に行けば、あたしこの景色に見覚えがある!と感じる人。
これら不思議な感覚は前世での記憶ではないかと思えば
合点がいくことかもしれません。
私自身も前世をほのかに感じるような感覚や経験はたくさんあるし、
あの世とこの世のはっきりとした境界線や
天空の美しくて光に溢れた世界を感じた経験があるので
(当ブログ 「2014年宇宙の旅」をお読みください)、
広い広い世界の中で日本を選び、また両親を選んで生まれてきた神秘を
改めて感じざるを得ませんでした。
そして私のお腹にやってきた息子への感謝の気持ちでいっぱいになり、
やるべき使命を受けて生まれきた子どもの
可能性を大事にできる親であらねばと強く思いました。
「かみさまとのやくそく」は
映画館での商業的上映はしていませんが、全国を静かに巡回中。
また素材(DVD)をお借りし自主上映もできるそうです。
興味のある方は公式ホームページをのぞいてみてくださいね!
(ちなみにこの映画、怪しい宗教の絡みはありません。
私自身そういうのは嫌いなので。)