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  • 2021.01.28 Thursday
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大通公園すぐそば。
昭和29年に建てられた大五ビルヂングの雰囲気が好きです。

今も現役で使われているレトロなビルには
どっしりとした重厚さの中にエレガントさも感じられるからです。

ところどころに黒を配したクリーム色の床と乳白色の壁。
丸いカーブを描く階段の手すりも優雅。

その昔、仕事で毎日札幌駅から大通にかけて外を歩いていた頃。
そのような古いビルに入っている会社をいくつか訪ねていましたが、
エントランス、エレベーター、ドアノブや
はたまたお借りしたトイレに見られる
古き良き時代の贅沢なデザインを観察しては、
うっとりとしていたのを思い出します。

いまでは用事がないとそんなビルに入ることはないですからね。

それが今日は kita:kara Galleryで開催中の葛西薫さんの展覧会を見るために
大五ビルヂングを訪れることになりました。





《ヒロシマ・アピールズ》。

日本グラフィックデザイナー協会と、財団法人広島国際文化財団が
「ヒロシマの心」を訴えるポスターを1983年から毎年共同制作しているもので、
その16作目になる葛西さんの作品が今回東京から巡回してきたのです。






夏の陽のまぶしさを見上げる、坊主頭にタンクトップの少年。

シンプルで力強い作品に
葛西さんのヒロシマに向ける思いが込められていて、
8月のジリジリと焦げ付くような強い日差しや
蝉の鳴き声までが感じられるようでした。



ギャラリーでは、葛西さんが手がけたサントリー・ウーロン茶や
ユナイテッドアローズなどの企業CMがモニターから流れていました。

以前、テレビ東京「ファッション通信」が
地上波で放送されていた時によく流れていた
ユナイテッド アローズのCMが本当に好きでした。







ネクタイをプロペラにしてグレーの空に飛んでいく二人の男。
スーツを着た豚に 靴をはいた象。


「ココロにウタを。カラダにアイを。」
のコピーもよかったなぁ。
甘い夢の中にいるようで その夢が消えてしまうようで
CMが終わるのが切なかった。

そんなわけで、私の敬愛するデザイナー葛西薫さんの話をしだすと
長くなるのでこの辺にしておきますが


この秋 札幌に出来た赤レンガプラザ。
建物は近代的だし混んでいてなんとなく落ちつかないけれど、
葛西さんがロゴをデザインしたというのを知って
赤プラに行くのがまた楽しみになりました!








「ヒロシマ・アピールズ」を見たあとは
同じビルの6階にあるKanata art shopで
知的障がい者支援施設・しょうぶ学園の
「暮らしのアート展」を見せてもらいました。


独創的で自由な線。
ファンキーだったりロマンチックだったりと色づかいも素敵で
私はしょうぶ学園のアーティストたちのファンなのです。


いつか鹿児島のしょうぶ学園にも遊びに行ってみたいです。














一年に一度の健康診断を済ませた帰り
検診センターすぐ近くの中島公園に寄り道して
黄金色に染まったイチョウの木を眺めてきました。

毎年変わらず 時期が来るときちんと紅葉してゆく
お利口さんな葉っぱたちを見つめていたら、
去年よりおへそ周りのサイズ(メタボ検診)が
少し大きくなっていたショックが和らいでいきました。


近ごろ生クリーム類食べ過ぎたな、減らそ…と思いながら。
サイズが増えたら今日からまた絞ればいいんだ!
その小さな意識が大事。


気を取り直して 次の日の土曜日は
楽しい場所に出かけてきました。

Furukawa Yukoさんのワークショップ
《リメイクでつくるおまもり袋》へ。
会場はBrown Books Cafeのギャラリー。






yukoちゃん作のブローチは私の愛用品。

知り合った頃から彼女が作り続けている
チョウチョのブローチシリーズは
かわいくデフォルメされていなくて
昆虫が好きな彼女ならではの精巧な作りが魅力です。






おまもり袋作りのワークショップには
日頃使っている手芸用品をいくつか詰めて出かけました。


材料はすべて yukoちゃんが用意してくれた
糸や端切れ、スパンコールにチロリアンテープなどたっくさんの素材から
好きなものを選んで贅沢に使わせてもらいました。


いつも見慣れた自分の持っているものとは違うものばかりでワクワク。
材料が違うと気分も新鮮で楽しいものです。







でも 出来上がったおまもり袋はやっぱり自分らしい雰囲気に。


真っ赤なお花はyukoちゃんの作品なのですが
このお花をメインに 布やテープを縫い合わせて袋を作り
星のスパンコールやラメピンクのビーズで飾りました。
バッグやストールに留めて使うのを想定し
裏にはブローチピンをつけました。


ビーズやテープで隠れてしまっていますが、
日本の着物地や アメリカのワンピース生地、
Diorのブラウス生地など
実は貴重な生地ばかりをベースに使っています。



他の参加者の方たちと時々おしゃべりしながらチクチクしていましたが
私は制作中はかなり集中するので、
気がついたら外は真っ暗になっていました。



自分のための、小さなおまもり袋。
中に入れる大切なものは もう決まっています。





☆Brown Books Cafe 南3条屋根裏店さんに
《ひるね通信》置いていただきました☆


カフェにお寄りの方はぜひお手にとってご覧くださいね。
take free !!







本が好きな仲間3人(かとう ゆりあ+貴戸 淳介+高田 知美)で設立した
なんちゃって出版社《半ドン社》から
『ひるね通信』が生まれました!


気軽に手にとってもらえるフリーペーパーですが、
中身はきちんと「読める冊子」を目指しました。


創刊号のテーマは「Saturday」。
「土曜日」について思うことを、
半ドン社の3人が選んだ5人の方に執筆してもらいました。
創刊号なので私たち3人の文章も加え
全部で8つのコラムが載っています。


執筆者はとくに文章を書く仕事に就いている人に限定せず
年代も仕事も 住んでいる地域も違う方達にしました。

依頼した方の中には文章を書くのが好きで得意な方もいましたが、
このような作文を書くのは小学生以来で楽しかった!と言う方も。


「上手い文章」というより、
その人の暮らしや人柄がホンワリと漂ってくるような、
そんな文章を読んでみたいと思ったのです。

私は、東京に住む大切な友人と、
いつも行く近くのカフェ・佐藤珈琲にお勤めの
若き女性を書き手としてハントしました。






表紙を開くとA3版の紙を四つ折りにしたものが挟まっています。
ソファーに寝転がって新聞のように広げて好きなところから読んでもいいし
折りたたんで 地下鉄やバスの中で読んでもいい。

読んだあとは 平和な気持ちになってつい うたたねしちゃう。
そんな時間を過ごしてもらえたら、というのが「ひるね通信」の狙いです。




WAKAKO HATTORI


そして もうひとつご紹介したいのが
ひるね通信の表紙イラストをお願いした
服部 稚子(はっとり わかこ)さんの作品です。


彼女も普段は佐藤珈琲にお勤めの、
メガネがお似合いのかわいいレディなのですが
こんなに素敵な絵を描く人だったとは!


色づかいがポップで楽しいだけでなく、
不思議な持ち味が魅力的。
動物が好きなWAKAKOさんのイラストには
謎の生き物が登場したりもします。




WAKAKO HATTORI


本の表紙画やCDのジャケット、
ファッションビルのポスターなどになったら
いいのになぁ!


ぜひ イラストレーター服部稚子さんを
よろしくお願い致します。



「ひるね通信」は 順次 札幌市内の古書店、雑貨店、
イベントスペースなどに置いていただく予定です。


東京や京都…etc、
これから旅行先で訪れた古書店、書店などにも持参し、
お願いしてみる予定です。
(飛込み営業は私の得意分野!)


置いてあげるよ!読みたいな!という方は
どしどしお知らせくださいませ。


札幌発、手づくりのあたたかい冊子「ひるね通信」。

ゆっくり のんびり 広まっていったらと思っています。







いま市内は紅葉が一番きれいな時。

緑に赤や黄色
山から街路樹から 地面に落ちた葉っぱまで
自然が織りなすパッチワークがそれは見事で、
車を走らせてるとつい目を奪われてしまって
危ないのです。






10月上旬に行った滝野の森。
ここも札幌市内だけど、街よりぐっと気温が低いから
今はもっと真っ赤になっているでしょう。






森の交流館の中では 夏に咲いた沢山のあじさいを
ドライフラワーにしていました。


小さな房をいくつか切ってアンティークのリボンでまとめて
コサージュにしたら素敵だろうな。






ドングリの形って本当にユーモラス。
みんなそれぞれの頭の形に合ったベレー帽をかぶって。





トチの実も干していました。
食べられないけど なんだか美味しそう。

こんなにたくさんどうするのかスタッフの方たちに尋ねたら






森の材料を使ってワークショップでこういうオブジェを作ったり
遊び道具を作ったりするとのこと。

この鳥くん、やさぐれてて味がある。
目が合って、ちょっと笑ってしまいました。






友だちがプレゼントしてくれた
秋らしい深い色あいが素敵なブーケ。

大切に育てられたお庭の花を集めたものなのですが
テーブルの上でもう10日以上
きれいなままで咲いてくれているんです。嬉しい。

やっぱり自然の力はすごい!







少し気が早いけれど来年のカレンダーを用意しました。
年末になると欲しいのが無くなってしまうから。

めくるのが楽しみなのはmurmur magazineの日めくりカレンダー。
毎日ひとこと、新しい自分になるヒントが書かれています。

たとえば、4/13は「パンクな気分で」。
朝起きてこんな言葉が目に入ってきたら
出かけるのが更に楽しくなりそう。



持ち歩くスケジュール帳は少し大きなサイズの
フクロウ君にしてみました。

雪が降ってあたりが真っ白になってしまうまで、
もう少しこの美しい紅葉を楽しみながら
少し来年のことにも思いを巡らせ…


年末にバタバタしないように
気持ちはゆったりと過ごしていきたいものです。










「お寺で怪談話を聞かない?」と
友人から素敵な夜遊びのお誘いをいただいて
とても楽しみにしていた
『怪談朗読会』にお出かけしてきました。

『怪談朗読会』は3日間通して開催される
『鴨々川ノスタルジア』の中の目玉とも言えるイベント。


タイトルになっている鴨々川は
札幌の歓楽街ススキノを流れる小さな川です。
ススキノはその昔は花街として栄えていたため、
同時にいくつもの大きなお寺が建つ寺町でもあったそうな。


鴨々川ノスタルジアは、ススキノのど真ん中にあるお寺
新善光寺をメイン会場に
怪談朗読会の他にも現役芸者衆による踊り、寄席、
昔遊びのワークショップ、古書市など
盛りだくさんのお楽しみが用意されてました。


主催スタッフは全員着物、
参加者も着物で集まって楽しもう!ということだったので
そりゃ〜久しぶりにオシャレ魂、Lock on!ですよ。






着物は母の紬、帯は祖母のを借りて。
着付けは母にお願いしました。

帯はまるで履きこなしたデニムのような柔らかい生地で、
民芸調の素朴な手刺繍がされています。

箪笥に入ったたくさんの着物を見せてもらいましたが
お花とお茶の先生だった着道楽な祖母の着物は
どれも柄や色がきれいで手が込んでいてうっとり。

ああ、いかんいかん、着物遊びにハマっちゃいかんな、
とブルブルしました。






着物は昔のものだけど 小物は自分の物で遊ぶわよと
大切にしているミナの蜘蛛の巣バッグに
sugriのビッグリボンカチューシャで自分らしく味付けしてみました。





さてさて。
私たちが怪談話を聴きに行った会場は
先ほど挙げた新善光寺というお寺でしたが、
面白い事にこちらは私の祖父の仏壇がある
馴染みのお寺だったのです。


シャンデリアのような豪華な金色の飾りがいくつもぶら下がる本堂。

チーンとお鈴の音が聞こえたと同時に電気が全部消え、
あたりは真っ暗になりました。
明かりは揺れる蝋燭の光だけ。


シンとなった本堂に朗読者のお二人がしずしずと摺り足で登場、
手元灯が読み手のお顔を青白く照らして
不気味さ満点です。


朗読されたお話は札幌在住の作家・乾ルカさん
立原透耶さん、山田航さんによる書き下ろし。
すべてススキノ〜中島公園を舞台にした怪談話でした。


私は古今東西の怖い話が大好きで免疫ができているからか、
今回のお話は正直あんまり怖くなかったけど…

まっすぐ上にのぼる蝋燭の炎が突然乱れたりしないか
窓の外を妖怪が横切ったりしないかと
何か恐ろしいことが起こることを期待して目を凝らしていました。
が、何も起こりませんでした。

おじいちゃんが昔お風呂上がりにつけていた
資生堂のコロンの香りが一瞬香ったこと以外は!!


でも これは私の想像力が作り出した幻かもしれません。






怪談話のあとは ススキノにある
ディップ専門のお店を予約してもらっていたので、
お誘いしてくれたyuriaちゃんと
一緒に怪談を聞いた乙女男子Kさん、
博識でお話が面白くお洒落なWさんが合流し
4人で美味しいごはんを食べました。


話題は今宵の怪談話会の感想に始まって
世のセクハラ問題から竹野内豊の新恋人についてまでと幅広く
とても楽しい食事会となりました。







お寺の玄関前で写真を撮ってもらいました。

お母さまの臙脂色の着物に合わせて
きれいな蝶々のブローチを帯留めにし
P.STORYさんのブローチをショールに留めるなど
細部に渡ってひねった着こなしが素敵だったyuriaちゃん。


今度は稲川淳二の怪談ナイトに行こうね〜と約束しました。













北海道文学館で開催中の『ムーミンの世界展』を
観に行ってみました。


ムーミン一家。ほんのり漂う暗いイメージからか
実は子どもの頃からさほど魅力を感じていなかった私なのですが
(同じ不思議キャラならおしゃれで明るい
おフランス生まれのバーバパパの方が好き)

なにを思ったか今回「ムーミンの世界が知りたい」と
足が向いてしまったのです。






ほら、楽しい食卓のはずなのになんか暗いでしょ…
(館内は写真を撮ってもOKなのです
ムーミンファンには嬉しいですね。)


文学館では、いくつかのムーミンの物語そのものにスポットを当てて
登場キャラクターのイラストと一緒にストーリー紹介をしていて

その話のどれもが フィンランドの厳しい自然ゆえに降りかかる一家の災難、
その苦難を乗り越えたあとの団欒、
世の中の不条理や ときに感じる孤独感。
権力主義に反発する精神…。

などなど描く世界はけっこうヘビーなのです。知らなかった。
子どもが読んで楽しいというより
大人が読んでこその内容なのでした。

幼い頃 私がムーミンに対して抱いていた「暗い印象」は
案外間違ってはいなかった!









登場人物紹介のコーナーでは
やっぱりスナフキンが人気があるみたいでした。


物を所有することが嫌いでいつも身軽でいたい彼。
自由と孤独と自然を愛し 旅して歩いては
感じたことをハモニカで奏でるロマンチスト。


そんなスナフキン、
ミムラやミイとは姉弟関係にあるってことも
初めて知りました!!






もみの木湾の浅瀬に乗り上げた劇場と
ボートで鑑賞するトロールたち。


こんな素敵な物語のワンシーンが模型で再現されていて
うっとりしながら眺めてきました。





原画(のレプリカ)の色合いがとっても素敵。

改めてムーミン一家のお話を読んでみたいと思う展覧会でした。







そして 連休を挟んで6日間開催されていた
札幌国際短編映画祭も幕を閉じました。


毎年 参加しているのですが 今年は満席の回も多く
たくさんの人に認知されるようになってきたんだなぁと嬉しかったです。

そうすると企業ももっとお金を出すようになるし
外国からのゲストもさらに来てくれるようになり、
札幌の映画界が盛り上がるようになる…
と夢が膨らみます。


映画は世界を写す鏡であると思うのですが
今年の作品には 革命や国際的な犯罪、震災後の日本を描いた作品もあり
いま世界中が不安を抱いて混沌としているのだなと肌で感じたりもしました。


でも 多くの短編映画の根底には
人間の愛や優しさ、ユーモアがあって、
そんな映画をシャワーのように浴びては
なんどもジンときたり 笑ったり
スクリーンの前で満ち足りた時間を過ごしました。









美しい満月と皆既月蝕が見られた10月8日は
私の誕生日でした。


年を重ねると だんだん自分の年齢を言うのが恥ずかしくなったり
こんな年なのに派手かしら?と格好を気にして地味目にしたり
そうなるのが前から嫌ではあったのですが

最近はさらに吹っ切れて
自由に好きなことをしてまっすぐに生きたらいいんじゃないの?
と思うようになりました。


自分をかわいがり大切にすることで
周りの人にも優しくなれるし
私と縁がある人に少しでも楽しい気持ちになってもらいたい

そう真面目に考えています。






昼間は祖母のお見舞いに行き
もうあまり動かなくなった冷たい右手を握ってさすって、
私という者が生まれたルーツに感謝しました。


病院を出るときザッと雨が降り
そのあときれいな虹が見えたんです。

嬉しかった。







夜は 時計台近くの居酒屋で夕ごはんを食べながら
家族にお祝いしてもらいました。


子どもの学校があるので平日に外食することはほとんど無いし、
日々ごはんを用意しては片付けてを繰り返している主婦としては
他人の作る特別な料理の美味しさが沁みました。






私はアボカド・栗・銀杏と並んで
生牡蠣が大好きなのですが
厚岸、仙鳳趾、昆布森の北海道産牡蠣を食べ比べして
お口の中は海のパラダイスでした。








お腹いっぱいになって外に出たら皆既月蝕は終わっていて
かわりに金色に輝く満月が街を眩しく照らしていました。









先日の東京で
サバみたいに光るシルバーの靴と
nemnemさんという作家の
片耳ピアスを誕生日記念に買いました。


この靴みたいにピカピカと輝きながら
さりげなく とんがっていたいな…


これからも 私と、嘘とミシン(この秋は活性化します!)
の両方をどうぞよろしくお願いします。









下北沢。去年、駅周辺が再開発されたけど
若者で賑わう雑多な商店街の雰囲気は変わっていませんでした。


子どもが生まれる前まではよく夫と一緒にお芝居やライブを観に
昼下がりのこの街へやってきたものでした。


本多劇場 スズナリホール。ライブハウス。
ヴィレッジバンガードに古着屋さん。
そして伝説のカフェ、今はなきチクテ。


お芝居やライブを観たあと商店街をぶらついて
それらのお店を覗いたり
夏はビールをたらふく飲んでほろ酔いで歩いた
思い出深い街。






今回は本多劇場にて家族揃って ケラリーノ・サンドロヴィッチ作
ナイロン100℃「社長吸血記」を観ました。


常にうっすらと煙のような恐怖感が漂い
時にナンセンスな笑いをはさんだ歪んだ世界は
奇妙で難解だったのですが、
最後にはずっと身を委ねていたい感覚になり、
その毒が癖になるという狂気の舞台でした。


小5男子には訳が分からなかったかなと思い
「ちょっと難しかったね?」と尋ねると
「あのさー、好きなように ただ笑いたい時に笑って
怖い時に怖がってればいいんじゃないの」と言われハッとしました。


どう観たか、答えをつい求めてしまうなんて
つまらないこと。
難しく考えてしまうのは大人の方かもしれないと
教えられたのでした。






来てみたかった書店、B&Bにも寄りました。

本にまつわるイベントをなんと毎日やっているセレクト新刊書店で
本を読みながらビールも飲めます。





音楽、酒、旅、乙女、人間、ミステリー、etc
ジャンル分けされた棚。

一冊ずつ丁寧に選ばれた本たちはそれぞれの棚で
魅力的な輝きを放って見えました。


下北沢に住んでいたことのある
よしもとばななさんの小さなコラム本
「下北沢について」は
B&Bが発行しているここでしか買えない冊子。


表紙に使われた蛍光ピンクの色も素敵なのですが
ページを閉じている糸の色も蛍光ピンクでした!

書店の小さな遊び心とビッグな作家の贅沢なコラボに
東京を感じました。







夜は幡ヶ谷のおいしくて温かい中華料理店で餃子を食べ
ホテルに戻る途中、昔住んでいたマンションを見に行ってみました。


当然ながら今はもう他人の住む家になっていましたが、
小かった息子を必死に世話していた自分が
その部屋に取り残されているような、
不思議な気持ちになりました。


東京駅に向かうオレンジ色の電車の窓から見えるのは
今も変わらぬ中野ブロードウェイ。


ムッチリ太った足をベビーカーからはみ出させたご機嫌な息子を乗せ、
なんどもなんども通った道。
若かった私は あまちゃんで、一生懸命で、
可愛かったなぁ。


電車の窓から懐かしき街をながめつつ、
今はもうすっかり図太くなった私が
あの頃の自分に向かってさよならをしました。


















金〜日は東京へ遊びに行ってきました。

うちのツアコンがいつもながらのリサーチ力で
安く立地のよいホテルを探し出し
今回泊まったのが東京駅八重洲口から3分の
スーパーホテル LOHAS!!

ここ、わざわざブログに書くほど快適なホテルでした。
出来たばかりでキレイなのはもちろん良かったのですが、
それ以上に何が気に入ったってその名の通り
いたるところがロハスなところ。

全館禁煙で屋上には太陽光発電機が設置されています。
眠る時は7種類もある中から枕と枕カバーが選べ、
アメニティーのシャンプー&コンディショナーはオーガニックハーブ製。
蛇口から出る水も健康イオン水なので
髪の毛がツルツルになりました。

フロントからお掃除の人までスタッフは感じの良い若い女性ばかり。




極めつけは 大浴場の素晴らしさ。
健康イオン水浴槽と炭酸水の浴槽のふたつがあり
東京駅すぐそばでまさか温泉に浸かって眠れるなんて思わなかったです。

東京のホテルはいろいろ泊まり歩いてボヘミアンな我が家でしたが
次回も空いていたらここにしようと思っています。
(すでに大人気!)





東京の中のPARIS。かわいいビストロで朝ごはんを食べました。

小粋なお店がポコポコとすぐ出来ちゃいますね東京は。
つぎ来た時にもう無いこともよくある、それが東京砂漠。

ホテルが大好きな私と息子は夕飯を食べたら部屋に戻ってきて
ベッドの上で 買ってきた本を読んだり
ちょっと小洒落たケーキを買ってきて食べたり
いつもゆっくり過ごします。


その間、夫(ツアコン)は馴染みのバーに顔を出しに
夜の帳の向こうへと消えていきます。
男の人は夜の街に自分の巣があって
なんかいいなぁといつも思います。






日曜日は台風のおかげで一日中どしゃぶりの雨。
スケジュールをいろいろ変更せざるを得なかったのですが、
雨でネオンがいっそう輝いて
そんな姿を見るのもまた好きなのです。

絵になるかっこいい街、東京。

(つづく)





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札幌市中央区南1西17 1-18 白樺ビル5階 502号室 011-676-4898 10時open~18時30分最終受付 日・祝 定休

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