《 旅日記 NAGOYA → KYOTO編》
名古屋探訪記を綴ったあと中断していた旅日記なのですが
ほっとひと息つけるようになったこの年の瀬に
続きを書いてみようと思います。
お付き合いくださいませ。
名古屋では一泊3000円の激安ホテルに泊まってみた私たち一家。
我が家のツアーコンダクター、
今回の京都では少し予算をアップして京都市役所そばの
素敵なホテルを予約してくれました。
夜はちょっとヨーロッパの街角を思わせる
ロマンチックな外観。
お部屋も広くて ワーイワーイとベッドで跳ねる息子。
交通の便も良いし、ここはまた泊まりたいな。
京都といえば 意外と多いのが中華料理店。
花街の芸者さんたちも利用することから
京都の中華はニンニクやネギなど
お口から匂いを発する食材は使わない店が多いのだそうで。
胃に優しい京都の中華料理を前から食べてみたかった私。
夫は大阪までライブを見に行ったので
この日の夜ごはんは息子と2人、中華料理に決めました。
目星をつけておいた四条河原町の中華料理店を目指し
地図片手にブラ歩きスタートです。
が しかし元々地図を理解するのが異常に遅い私
それに加えて 京都は景観を守るため大きな道以外は街灯が殆どないため、
頼みの綱である地図そのものがよく見えなくなってきました。
その様子に痺れを切らした息子に地図を奪われ…
お店があるべき場所になんとかたどり着いたものの
そこにあるのはどう見ても餃子の王将…。
なんど周囲をグルグル回って歩いてみても
目の前はやっぱり餃子の王将。
なにかが違うと気づいた時、
そうだお店に電話してみればいいんだと思いつきました。
かけてみると 感じの良い京言葉のお母さんが出て
「移転したんどすぇぇー」と言われた時には
お腹が空き過ぎたのもあって
ひっくり返りそうになりました。
数年前に発行されたガイド本を信じて確認しなかった
自分のアホさ加減。ああ、またやってしまったと反省。
移転先は四条河原町から遠く、もう一度バスに乗って探しに行くには
体力気力がなかったので、
ホテルまでの道中で良さそうなお店があれば中華でなくてもいいねと
励まし合いながら歩きました。
歩き疲れてやっと見つけたいい感じのめし屋!
雑穀米つきの和食の定食から京惣菜の小鉢、
ハンバーグ定食などの洋食まであって
値段も680円〜と安さも魅力的な、
これが大当たりのお店だったのです。
小さな店内は学生の集まりや
若いサラリーマン、オンナひとりメシのお客でほぼ満席。
BGMがガールズパンクだったりするのも不思議な雰囲気の中、
息子と横に並んで座り、なんだかずっと可笑しい話をして
ゲラゲラ笑いながら美味しい海老フライ定食を食べました。
店で一番盛り上がって飲み食いする親子に観光客とは思われなかったのか、
お店のお姉さんがポイントカードをくれました。
通ってしまいそう。
いい気分でお店を出て角を曲がったら、
泊まっているホテルの入り口に出てビックリ。
スタート地点のすぐ裏にこんなに美味しい定食屋があったなんて。
中華料理を求めて彷徨い歩いた1時間は何だったのー?
と自分のマヌケさにまた笑えてくるのでした。