ミナペルホネンという大好きなブランドが
今年設立20周年を迎えました。
週末の夜、お祝いのパーティーが開かれるということで
光栄なことにお招きをいただいたので
万事整え、東京までひとり飛んできました。
嬉しいときも楽しいときも、悲しいときでさえも
私の身体を優しく包み、寄り添って共に時を重ねてきてくれた洋服たち。
ミナを愛するひとりとして20周年をともにお祝いすることで
またひとつ大切な思い出ができました。
一泊2日の東京滞在記。
いつもよりさらに熱い内容になりますが、
お付き合い下さいね。
宴の会場は池袋にある自由学園 明日館。
フランク・ロイド・ライト設計により
大正時代に建てられたこの素晴らしい洋館は
国の重要文化財にも指定されていて、
10周年、15周年記念の時も会場に選ばれた特別な場所です。
ミナペルホネンはデザイナーの皆川明さんの方針により
売り手、買い手、作り手、社会、すべての人間が満足できる
「四方よし」を企業精神として掲げており、
顧客を本当に大切にしてくれています。
この日のパーティーではスタッフのみなさんによる
心温まる手づくりの、夢のようなおもてなしが沢山用意されていました。
広間に置かれた大きなテーブルには
料理家・細川亜衣さんと、出張料理人・岸本恵理子さんによる
色とりどりの野菜で彩られた丁寧で美しいオードブルが
大きなお皿にいっぱい並べられていました。
招待客250人分のお料理を作るのはどんなに大変なことだったでしょう。
私はといえば、乾杯用に手にしたスパークリングワインが効いて
うっとりとテーブルを眺めているうちに乗り遅れ、
自分のお皿にはこれしか盛れませんでした。
はじめて出会う、さまざまなミナの洋服を
シックにまとう周りのミナファンの女性たちに
積極的に話しかけてみたのですが、
(なにせ私のナリが派手なので話しかけ辛かろうと)
皆さんとても感じがよくて
好きなものが同じだからすぐに楽しく話が弾みました。
小さなお子さんを連れたママや若いカップル、
母ほどの年齢のマダムや、銀髪が美しい老紳士など
参加者の年齢も幅広く。
皆さん思い思いのミナファッションでいらしていて、
会場はとても華やかでした。
私がミナに出会った頃は
まだ知る人ぞ知るブランドでありましたが、
いまでは老若男女問わず愛されるブランドになったのだなぁと
華やかな光景にジンときてしまいました。
別の部屋では陽気な楽団「くものすカルテット」の
演奏と歌が繰り広げられました。
ミナペルホネンの店舗ではいつも良い音楽がかかっていて
時々気になったものはアーティスト名を尋ねてみることがありましたが、
そうして今ではライブにも足を運ぶほど大好きになったミュージシャンがいっぱいいます。
二階堂和美さん、羊毛とおはな、au revoir shimone などが、そうです。
くものすカルテットはロシア民謡、ジャズ、ブルース、
戦前の歌謡曲、ポルカ…いろんな要素が取り込まれて、
思わずウキウキと踊り出したくなる音楽。
久しぶりに「こりゃ〜私大好きだワ!」と衝撃を受けました。
新しい音楽を知るのって何歳になっても新鮮で素晴らしいこと。
こんな楽しみに出会わせてくれてホントに今宵はありがとう!
と感動に咽びながら踊っていた私です。(8センチのハイヒールで)
また別の部屋では la fleurの岡野 奈尾美さんによる
小さなお花のブローチづくりのワークショップが開かれていました。
作りたいなと思いながらも、
くものすカルテットに夢中になっていたらまたもや出遅れ、
時間がなくなって参加できませんでした。
他にも各部屋で色々なお楽しみが催されていたので
お邪魔しては長いお付き合いのスタッフの方たちとお喋りしたり
ふざけてたりしたら あっという間に時間が過ぎていきました。
風船で釣り上げられた白い紙で出きた泡みたいなガーランドや、
至るところにあしらわれた可憐なお花、
ミナのクロスがふんだんに使われたテーブルコーディネートなど
目に入るものは全て映画のワンシーンのように輝いていましたが、
胸いっぱいでほとんど写真など撮ることができませんでした。
でもでも この言葉は残しておきたかったので
写真を撮らせてもらいました。
皆川さんの誠実なお人柄が滲み出ているのはもちろん、
ミナペルホネンの洋服がチームプレーで作られていることが
改めてよくわかる一文でした。
宴のお開き、帰り道は門のところまで
皆川さんはじめスタッフのみなさんが並んでお見送りしてくださり、
記念のお土産を手渡ししてくれました。
白い袋の裏側にはさまざまなテキスタイルを使用したポケットがついていて、
20の数字はスタッフの皆さんの手による
スタンププリントだと聞きました。
そして袋の中にはオリジナルの真鍮製20センチ定規が!
(10周年の時は10センチ定規でした)
自由学園を出て、池袋駅からホテルに帰ってもなお
まだまだ夢が続いているかのような気分で
瞼の裏に焼きついたキラキラした映像を
何度も思い返していた私です。
ところでパーティーにはどんな格好をしていったの?
と気にしてくれる方もいるかと思うので
写真を載せますね。
hana yuki と名付けられた、
【ヒョウ柄に見えるけど実は木の実柄】というテキスタイルを使用した
ミナのワンピースを主役に。
それにインドの伝統的なシルクの刺繍が施されたクラッチバッグと
金色のラメパンプス。
頭には小さなお花が散りばめられたリボンのヘッドドレスをつけ
ピンク色のタイツをはきました。
いつもミナの服は1点か2点にとどめて
小物は色んなものをミックスして自分流を楽しんでいます。
この日はパーティー仕様で
より華やかにコーディネートしましたが、
全て日常で愛用している大好きなものばかり身につけました。
ファッションはまず自分自身が楽しんでするもの。
でもミナの服には自分だけでなく、
周りの人も幸せな気持ちにさせるようなパワーがあると思っています。
だからずっと大好きなブランドなんです。