ロックなホテルがあるバトゥフェリンギという田舎町から出て、
1日くらいは旧市街ジョージタウンへ行こうかとなりました。
ジョージタウンの観光名所の中でふたつ行きたい場所があって、
そのひとつが1885年に建てられ
世界文化遺産に指定されている
『EASTERN & ORIENTAL HOTEL』でした。
風格のある白いコロニアル建築が
シンガポールのラッフルズ ホテルみたいと思ったら
創業者が同じでした。
窓の向こうは海。
全室スイート、憧れのネコ足バスタブがあるお部屋に
私は泊まりたかったのですが少し予算が足りなかったのと、
うちの小6男子のために大きいプールがあるところ=
いっぱい遊べるホテルがいいね
ということで断念したのです。
いや でもこちらにしなくて良かった。
髪が濡れたままビーサンでペタペタ歩いて部屋に戻ったり
絶対に出来ない。
ということで、こちらの有名なティーサロン『The1885』で
英国式アフタヌーンティーだけ楽しむことにしました。
出かける朝、ピンクのよれっとしたTシャツに短パンを着ていた夫に
「襟付きのシャツ着たら」と着替えてもらって本当に良かったと
自分を褒めたくなるほど中は格式を感じる
クラシカルな雰囲気でした。
執事のような黒服の金髪イケメンウエイターに
お客さまはパリッとしたシャツを着たダンディな老紳士や
ハイヒールをはいた淑女たち。
ティーポットにたっぷり入った紅茶はもちろんのこと、
サンドウィッチやパン、スコーンに
小さなケーキやマカロンなどが本当にすべて美味しく上品な味で、
3人で感激しながら食べました。
涼しい豪華ホテルで優雅な気分になったあとは
いきなりの極彩色世界へ。
行きたかった二つ目の場所です。
ヒンズー教、イスラム教、仏教、キリスト教、
多種多様な宗教が共存しているマレーシアですが
今回はビルマのお寺にお邪魔しました。
小太りの鐘持ちブラザーズがお出迎え。
ふざけたお顔がキュートです。
お釈迦さまの周りに紫のイルミネーションがキラキラ!
同じ仏教でも東南アジアのお寺は色使いやモチーフが明るくて笑えて
楽しい気分になります。
祭壇に灯されたロウソクや、ガラスの瓶に結ばれたリボンが
きれいなネオンピンク。
意識してないだろうけどとっても乙女な祭壇。
まるで遊園地みたい。回るお賽銭箱。
極楽浄土が描かれた壁画、鯉が泳ぐ池のなかで
「平和」「健康」「成功」など10種類の願い事が書かれたカップが
くるくる回っているんです。
もちろん私もやってみましたが、ポチャン。
無念、鯉たちの頭上に。
次はビルマ寺の向かいにあるタイのお寺へ。
寝釈迦仏像(通称Sleeping Buddha)に会いに来ました。
タイのお寺はビルマより更に金ぴかラメラメ。
このゴージャスな門をくぐると、
ベンチに寝そべって私に手を差し出す
寝仏ならぬ「寝婆さん」が!
いろいろな場所で貧しい人たちに出会ってきましたが、
30度の暑さの中だるそうに片手で
「お金ちょうだ〜い」と言われたのは初めて。
驚いたけどなんだか可笑しくて。
ここはタイ寺院じゃなかったっけ?
入り口ではなぜかインド神「ハヌマーン」と美しい鳥人間、
そしてギラギラのドラゴンたちがお迎えしてくれました。
靴を脱いで本殿に入ると いらっしゃいました、Sleeping Buddhaさま。
なんとも穏やかな優しいお顔、
すべての人を包み込むようなオーラがありました。
会いに来て良かったと思いました。
怖くて写真は撮らなかったけど、この仏さまの前には
瞑想状態のまま亡くなり
全身に金箔を貼られた高僧のミイラも
いらっしゃいました。
このお寺の床には華やかな蓮の花が描かれていて
とても素敵でした。
そして灯されたキャンドルも
鮮やかなピンクや黄色の蓮の花。
このキャンドル、ひとつ買って火を灯し手を合わせてきたけれど
自分用にも買ってかえりたかったな〜