1月7日の朝。
七草の造形を一本ずつ眺めてから
トントン細かく刻んで。
今年は少しごはんの粒が感じられるくらいのお粥にして
家族みんなで食べました。
去年までは「草くさい」とあまり食べなかった息子も
副菜のひとつに 甘いタレを染み込ませた焼豚を用意したからか、
今年は粥がモリモリ進んでいたようで。
春の光を先取りしたかのような瑞々しい七草の命を頂いた上に
夕方からの陰ヨガのおかげで、
正月ボケの身体に渇が入りました。
私の2017年が、やっとスタートしました。
ピアノを弾いていれば嫌なこともすっかり忘れてしまう、
と言ったのは矢野顕子さん。
私は料理をしている時とソーイングをしている時が
それにあたるかもしれません。
あっ!yogaも。
主婦生活も長いので和洋中華の基本料理は
さすがにもう当たり前に作れるようになりましたが、
時々なにか新しいヒントがないかと
お料理の本を買ってレパートリーの更新をします。
気になるのは
意外な組み合わせの食材や調味料を使う料理。
それと、ちょっと気の利いた
お酒のつまみになるような料理。
そして一番大事なのは手軽に手に入る食材で
チャチャッと簡単に作れること。
お酒好きといえば スタイリストの伊藤まさこさん。
写真右 「ちびちび ごくごく お酒のはなし」
/伊藤まさこ (PHP出版)には、
お酒のお供になるような簡単メニューがたくさん。
「紹興酒たっぷりの煮麺」
「揚げ山芋と焼ききのこ」
「やたら」(←やたらめったら野菜を入れる信州の郷土料理だそう)
など など、
早く作ってみたくてよだれが出てくるメニューばかり。
レシピ一品につき、
それにまつわるエッセイがひとつずつ綴られていて
よだれ倍増です。
左の本は「My Dining」/ 青 AO 中西ゆう子 (BOOKLORE)
ティファニーブルーの表紙が美しいこの本は、
大阪の星ヶ丘洋裁学校の台所で一年間開かれた
「青/AO 料理教室」によるレシピ集です。
季節の野菜を使ったメニューが
ひと月に4つずつ紹介されています。
2月の「百合根ごはん」と「蕪のミルク生姜あんかけ」なんて
この冬一番の寒波に包まれている今こそ食べたいメニューです。
この本にもエッセイが添えられていて、
料理教室での日々や食卓での思いが
日記のように綴られています。
中西さんの文章を読んでいると、
心づくしの料理を楽しく作って
それを誰かと一緒に食べる時間は
何よりも幸せな瞬間であるとしみじみ感じます。
だから私はただの料理本より、
食をとりまくお話が載っている本を選ぶのかもしれません。
最後に。これはマイレシピノートです。
古くから作られているイタリア製のノートなのですが
結婚してすぐの誕生日に妹にリクエストして買ってもらったもの。
肉・魚・野菜 ・スープ ・調味料 ・デザート。
新聞や雑誌から切り抜いたレシピをインデックスごとに貼ったり
料理上手な友人たちにご馳走になって美味しかったメニューを
書き込んだりして。
ノートは美味しいものでいっぱいに!
かなりのボリュームになっています。
でもこれからも私好みの、
そして家族好みのお料理は増えていくことでしょう。