会社から長めの休暇を取るよう勧められていた夫。
前半はひとりで関西に遊びに行ったりしていたのですが、
最終日は私も付き合って支笏湖まで
日帰り温泉ドライブをしてきました。
冬の終わり、しかも平日の湖は訪れる人も少なく
さざ波が立つグレーの湖面は、より幻想的に見えました。
今回行ってみた温泉は、
いつかは泊まってみたいがちょいとお高い、
そんな鶴雅リゾートが経営する、湖畔に建つ「水の謳」。
お昼ごはんと温泉がついたお得なパックを利用してみました。
ランチはバイキング形式ですが、
色とりどりの野菜をたくさん使ったオードブル的なメニューから、
カレーやビーフストロガノフなどお腹にたまるメニューも揃っていて
実にカラフルで目に麗しい品揃え。
どれも味は濃すぎず、スパイスやハーブを効かせているので
食べていて飽きないし、楽しいのです。
お皿に乗り切らなかった品々を食べるため
このあと3回ほど席を立ちました。
ブイヤベースの小鍋や、
フォンダンショコラをテーブルで温めてくれるサービスがあったり、
デザートは何種類も食べられるよう
小さなサイズなのも気が利いてると思いました。
インテリアも落ち着いていて素敵なので、
時間をかけてゆったりと過ごせました。
ふと見ると、しましまのパーカーを着た
小さな男の子を連れたお客さんがいて、
坊やは高らかに声をあげたり歩き回ったり。
ご家族は大変そうにしていていました。
そんな様子は、嫌な気持ちになるどころか
私には懐かしくて、羨ましさすら感じました。
「必死で相手しながらいろんな所に行ったよねー」と
笑いながら話す老夫婦みたいな私たち。
小さな頃から息子はとにかくパワフルで
身体も重く、ゴツかったので、
抑えるのも抱えるのも体力が要りました。
どこに行ってもいろんな人に謝っていた記憶があります。
温泉も、シックで落ちついた雰囲気の設え。
泉質はとろみがあって熱すぎず
長湯しても大丈夫そう。
私は、熱めのビリビリくる温泉が最も好みですが。
(例:ニセコの五色温泉)
母娘3世代で楽しくお喋りしながら
露天風呂に浸かっているお客さんもいて、
今度は母を連れてこようと思いました。
温泉を一歩出ると、湖畔に向かって
お土産屋さんや食事処が数軒並んでいます。
この ザ・昭和な佇まい。
いつまでもあるといいなと思いながらフラフラしていたら、
すっかり開いた毛穴に2月の冷気が突き刺さってきて、
ぶるっと震えが。
慌てて車に乗り込みました。